皆さん、こんにちは。
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。為替市場において人民元が対ドルで1ドル=7元台まで下落して11年ぶりの安値つけました。また、米財務省が中国を約25年ぶりに「為替操作国」に認定したことで、米中両国間の緊張が高まったことなどからリスク回避の動きが続いています。
NYダウは第2ステージから第3ステージへと移行してきました。このまま中期移動平均線が長期移動平均線を下回ると下降期である第4ステージへと移行します。逆に、ここから逆行して短期移動平均線が帯を上抜けていくと第2ステージへと移行します。
日経225は第3ステージへから第4ステージに移行してきました。第4ステージは下降期となります。このままリスク回避の流れが続けば、帯に傾きが出て間隔が広がってきますのでトレンドに勢いが出てきます。短期移動平均線の動きがカギを握っていますのでその動きに注目していきましょう。
米中貿易摩擦が激しくなる中、中国当局が元安容認の姿勢に転じたことが要因とされていますが、上海外国為替市場の人民元相場が、対ドルで1ドル=7元台まで下落したことで、2008年6月以来、11年3カ月ぶりの安値を付けました。この流れをトランプ米大統領はツイッターで「為替操作だ」と批判しました。
また、中国商務省はトランプ大統領が中国からの輸入品ほぼ全てに制裁関税を拡大する「第4弾」を9月に発動すると表明したことへの対抗措置として、中国企業が米農産品の購入を一時停止したと発表しました。中国側が強硬な態度を示したことで両国の関係はさらに悪化しました。
そして、米財務省はついに中国に対し約25年ぶりに「為替操作国」に認定しました。米中関係の泥沼化により、市場心理も大きく悪化し、投資家の不安心理の指標となる「恐怖心指数(VIX)」は急上昇して、危険水準とされる20を上回ってきましたので注意が必要です。
米中貿易摩擦の激化により世界経済の先行き懸念が増す中、インド、ニュージーランド、タイの各中央銀行は、政策金利の引き下げを決定しており、各国での金利が低下することで世界的な景気減速のシグナルと見た投資家の間で株式などのリスク資産を売り債券を買う動きが加速しています。
トランプ米大統領は、対中貿易協議について「まだ合意する準備ができていない」とし、さらに、9月に予定している米中閣僚級貿易協議が「実現しなくても構わない」と発言し、中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)への制裁を続ける考えも強調したことで、両国の貿易摩擦激化への懸念が強まり、解決の糸口が見いだせない状況が続いていますので、慎重な対応が求められると共に、お盆休みによる薄商いからの急騰や急落にも注意していきましょう。
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週間の概況
注目イベント
8月14日(水)8:50(日本)6月機械受注
8月14日(水)9:30(豪国)8月ウエストパック消費者信頼感指数
8月14日(水)11:00(中国)7月小売売上高、7月鉱工業生産
8月14日(水)15:00(独国)4-6月期GDP
8月14日(水)17:30(英国)7月消費者物価指数
8月14日(水)18:00(ユーロ圏)6月鉱工業生産
8月14日(水)18:00(ユーロ圏)4-6月期四半期GDP
8月14日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
8月15日(木)10:30(豪国)7月新規雇用者数、7月失業率
8月15日(木)13:30(日本)6月鉱工業生産
8月15日(木)17:30(英国)7月小売売上高
8月15日(木)21:30(米国)8月ニューヨーク連銀製造業景気指数
8月15日(木)21:30(米国)7月小売売上高
8月15日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
8月15日(木)21:30(米国)失業保険継続受給者数
8月15日(木)21:30(米国)8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
8月15日(木)22:15(米国)7月鉱工業生産
8月15日(木)23:00(米国)8月NAHB住宅市場指数
8月16日(金)18:00(ユーロ圏)6月貿易収支
8月16日(金)21:30(米国)7月住宅着工件数
8月16日(金)21:30(米国)7月建設許可件数
8月16日(金)23:00(米国)8月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
8月19日(月)08:50(日本)7月貿易統計
8月19日(月)18:00(ユーロ圏)7月消費者物価指数
8月20日(火)10:30(豪国)豪準備銀行(RBA)、金融政策会合議事要旨
*今週はドイツとユーロ圏のGDPが注目となります。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値21,900円 安値20,036円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第3ステージ
第3ステージは下降相場の入り口です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
重要な価格
高値27,392ドル 安値25,054ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週は、長期投資の目的で、1,000円である銘柄を1枚買い、順調に1,300円まで上昇したものの、そこで、天井を迎えたため当初買い建てたポジション1枚はそのままにして、別枠で空売りのポジションを1枚建てました。
では、続きを見てみましょう。
1,300円で作った売りポジションは1,100円まで下がったところで決済。その後、価格は1,600円まで上昇していきました。
買いポジションは順調に見えましたが、1,600円に達したところで再び天井を迎えたため、もう一度空売りのポジションを1枚建てました。これもツナギ売りです。そのツナギ売りは相場が1,200円まで下がったところで決済。その後、価格は再び上昇して2,000円をつけています。
通常のやり方なら、当初1,000円で買ったものが2,000円まで上がったということで1,000円の利益です。しかし、ツナギ売りをしているので、途中で200円の利益と400円の利益も取ることができました。これがツナギ売り戦法の醍醐味です。
ただし、「ここが天井だ。これから下がる」と思って売りポジションを作っても、相場が上がり続ける場合もあります。その場合は潔く損切りするしかありません。しかし、そのときにも買いポジションは持ったままです。売りポジションを作ったにもかかわらず、相場が上昇すれば確かに損が出ているように思えますが、実はその分、買いポジションの利益が膨らんでいるので、実際の損にはなりません。それがツナギ売り戦法の面白いところです。
ここまで説明してきた両建てに関しては、買いと売りのポジションを同量としてきましたが、ヘッジとして建てるポジションの量を少なめにする、もしくは多めにするなどして調整を図る高等戦術もあります。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
移動平均線大循環分析
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。