皆さん、こんにちは。

移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。米議会で総額1兆9,000億ドル規模の経済対策法案を可決し、バイデン大統領が署名したことで成立しました。景気押し上げ効果への期待が高まりました。NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。帯に傾きが出て間隔が広がっていますのでトレンドに勢いがあるのが分かります。逆に、ここから短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへと移行します。

日経225は短期移動平均線が上昇帯に接近していましたが、再び短期移動平均線が上向きになり、このまま帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドが再び出てきます。ここから上昇トレンドに勢いがつくのか、または、勢いがなくなり帯に突入するのか、ここからは短期移動平均線の勢いが重要となってきますので注目して見ていきましょう。

米議会では総額1兆9,000億ドル規模の経済対策法案を可決しました。バイデン大統領の署名によって成立となりました。法案には1人最大1,400ドルの現金給付や、失業給付上乗せの延長などが盛り込まれており、消費や雇用の回復につながることが期待されています。

米疾病対策センター（CDC）は、新型コロナウイルスのワクチン接種した人同士であれば、マスクなしで小規模な会合が可能になるとの見解を表明しました。経済活動の正常化が進むとの見方も株価の上昇につながっています。

長期金利の指標である10年物米国債利回りの上昇ペース加速が嫌気されています。低金利を背景に買われてきたハイテク銘柄の割高感が強まっており、長期金利の動向がハイテク株に影響を与えています。

欧州中央銀行（ECB）は政策理事会を開き、今後3カ月間の資産購入をこれまでより「かなり速いペースで実施する」と決めました。欧州では米金利上昇を追いかけるように長期金利が上昇しており、新型コロナウイルスの感染拡大リスクが消えず、経済・物価の回復が力強さを欠くなか、金融環境が引き締まることを避ける狙いがありました。

また、コロナ対策の資金供給の特別枠は1兆8,500億ユーロ（約240兆円）のままですが、4〜6月は1〜3月よりも積極的に国債などの購入を進め、市場の状況にあわせて柔軟に資産購入を進める考えを強調しました。

米労働省が発表した週間の新規失業保険申請は、前週比4万2,000件減少の71万2,000件となり、2週ぶりに減少し、市場予想を上回る改善を示しました。米ミシガン大学の3月の消費者景況感指数（暫定値）は83.0と、前月の76.8（確報値）から上昇しました。市場予想も上回りました。米国では新型コロナ感染者数が減少傾向となり、経済活動の規制緩和の動きが広がる中、雇用や景況の改善がみられたことも好感されました。

3月17日（水）08：50（日本）2月貿易統計
3月17日（水）19：00（ユーロ圏）2月消費者物価指数
3月17日（水）20：00（米国）MBA住宅ローン申請指数
3月17日（水）21：30（米国）2月住宅着工件数
3月17日（水）27：00（米国）米国連邦公開市場委員会（FOMC）
3月17日（水）27：30（米国）パウエルFRB議長、定例記者会見
3月18日（木）09：30（豪国）2月新規雇用者数、2月失業率
3月18日（木）19：00（ユーロ圏）1月貿易収支
3月18日（木）21：00（英国）イングランド銀行（BOE、英国中央銀行）金利発表
3月18日（木）21：00（英国）英国中銀資産買取プログラム規模
3月18日（木）21：00（英国）英国中銀金融政策委員会（MPC）議事要旨
3月18日（木）21：30（米国）新規失業保険申請件数
3月18日（木）21：30（米国）失業保険継続受給者数
3月18日（木）21：30（米国）3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
3月18日（木）23：00（米国）2月景気先行指標総合指数
3月19日（金）未定（日本）日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
3月19日（金）08：30（日本）2月全国消費者物価指数
3月19日（金）15：30（日本）黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
3月22日（月）23：00（米国）2月中古住宅販売件数
3月23日（火）16：00（英国）2月失業率、2月失業保険申請件数
3月23日（火）16：00（英国）1月失業率（ILO方式）
3月23日（火）21：30（米国）10-12月期四半期経常収支
3月23日（火）23：00（米国）2月新築住宅販売件数
3月23日（火）23：00（米国）3月リッチモンド連銀製造業指数

＊今週は日米英の金融政策に注目となります。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

高値31,000円　安値27,582円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。

第1ステージ
第1ステージは上昇期です。

短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。

高値33,000ドル　安値29,750ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。

先週まではステージを見てきましたが、今週からは移動平均線の傾きからトレンドの強さを読んでいきましょう。

移動平均線の傾きから次の二つのことが分かります。

1、トレンドの強さが分かります。
2、クロスされる側の線で次のステージに移行するかが分かります。

では、それぞれを解説していきます。

トレンドの強さがわかるとはどういうことでしょう。皆さんも移動平均線を見ていると、「3本の線の傾きがすべて上昇しているとき」に出会うことがあります。下記のチャートでいうと右側の局面です。移動平均線の並び順は上から「短期」「中期」「長期」となる第1ステージのところです。3本すべての傾きが上昇ということは、短期のトレンドも、中期のトレンドも、長期のトレンドも上昇中ということになります。かなり強い状態ですから、もちろん「買いシグナル」です。第1ステージになる前でも3本の線が上昇していたら早仕掛けや試し玉をするチャンスとなります。

逆に、3本の線がすべて下降しているときは「売りシグナル」です。第4ステージになる前でも3本の線が下降していたら早仕掛けや試し玉をするチャンスとなります。