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2024-04-20 04:39:07

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福の神レポート〜今が買い!?20万円以下で買える割安or成長期待の高配当銘柄は?〜

2015/3/6

昨年よりNISA(少額投資非課税制度)が始まり、株式投資を始める方が増加しています。そのような投資初心者に大人気なのが、前回の福の神レポート「株主優待バブルの処方箋」20万円以下で買える先回り&成長期待優待銘柄はコレ!? 」で紹介した「株主優待」と企業の利益配分である「配当」です。
今回の「福の神レポート」では、配当について取り上げます。まずは、「配当って何?」を解説いたします。それから実際に高配当銘柄に投資する手法として、「割安株投資法」と「成長株投資法」の二つをご紹介いたします。具体的には、NISA枠(年間100万円)以内で買える20万円以下の5銘柄で構成したNISAポートフォリオと、中・長期的な成長余力のある5銘柄をご紹介いたします。

また、「相場ピックアップ」では、3月1日に上場廃止となったスカイマークについて解説いたします。

【相場ピックアップ!】 スカイマーク なぜ14円?

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配当って何? 〜なぜ、赤字でも配当できるの?黒字でも配当しないの?〜

そもそも、配当とはなんでしょうか?

株主が企業に対して保有する利益配当請求権に基づいて、受け取ることができる利益の分配のことです。 逆に言えば、企業が株主に利益の一部を現金で分配することです。
配当は、権利確定日に保有している株主に対して支払われます。
配当するタイミングは「決算期末に年1回」、「中間期末・決算期末の年2回」の会社が多く、数は少ないですが、あおぞら銀行のように「毎四半期末の年4回」の会社もあります。

それでは、利益の出ている会社は全て配当を行い、赤字の会社は配当を行わない(無配)のでしょうか?

その答えは、「No」です。

最近、株式市場で話題になっているのが、大塚家具のお家騒動です。現社長が中期経営計画を発表し、今期の決算が経常赤字予想なのに、40円から80円への増配を発表しています。なぜ経常利益が赤字になった大塚家具が増配できたのでしょうか? 利益配当の上限額(剰余金の分配可能額)は、「純資産額−(資本の額+資本準備金+利益準備金+その決算期に積み立てるべき利益準備金+その他法務省令<会社計算規則>に定める額)」だからです。よって、今期が赤字であっても過去の利益剰余金があれば、配当が可能なのです。 大塚家具の場合、利益剰余金が2014年9月期単独ベースで約280億円もあるので、増配が可能だったのです。 日本の場合、安定配当という考え方が主流なので、企業が儲かっている時も、そうでない時も一定額の安定的な配当を出す会社が多くあります。大塚家具の例は特殊なケースですが、短期的な赤字の場合でも、配当を継続する会社は少なくありません。

しかし、最近では実績配当として、儲かっている時には配当を増額しますが、そうでない時は配当を減額する企業も増えてきています。 この場合、利益のどれだけを配当に回すかを、配当性向と言いますが、中期経営計画などで、公約配当性向を明示している会社もあります。 逆に、黒字であっても配当を行わないこと(無配)も可能です。新興市場で急成長をしている会社の場合、利益を配当に回すより、その資金を元手にビジネスを拡大するほうが、株主にとってもプラスと考え、黒字でも無配の会社が多くあります。

個人投資家の場合、安定的な収益を求めて、不確実な売買益(キャピタルゲイン)より、安定的な配当(インカムゲイン)を重視する傾向にあります。特にNISAにおいては、売却益とともに配当も非課税の対象なので、高配当の銘柄が好まれる傾向にあります。2月27日現在のSBI証券のNISA保有残高ランキングのトップ3をご紹介すると、1位のみずほフィナンシャルグループの予想配当利回りは3.18%、2位の武田薬品は2.90%、3位の三井物産は3.82%と東証1部平均配当利回りの1.46%と比較して圧倒的に高配当銘柄が好まれていることが分かります。

図1の大塚家具の場合、2月27日以降は、3月27日の株主総会へ向けた委任状争奪戦(プロキシーファイト)への思惑で株価が上昇したと思われますが、2月26日の上昇は増配を好感しての株価上昇だったと思われます。 株式市場では、赤字会社の増配という、株主への利益配分である本来の配当の意味とは異なった施策でも、好感されて株価が上昇したのです。それほどまでに、個人投資家の配当への関心が高いとも言えそうです。

図1:大塚家具(8186)日足チャート

図1:大塚家具(8186)日足チャート
  • ※データは2015年3月2日時点。
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【割安(バリュー)株投資法】 20万円以下で買える割安・高配当5銘柄でNISAポートフォリオ

 それでは、具体的に高配当銘柄への投資方法を解説しましょう。私は、株式で儲けるには二つの投資手法があると考えています。
 1つは、何らかの基準で割安な銘柄に投資を行い、その割安さが是正されるタイミングで利食い(利益を確定する事)を行う「割安(バリュー)株投資法」と、成長余力が大きい銘柄に投資を行い、その企業が成長したところで利食いを行う「成長(グロース)株投資法」の二つです。
 まず、「割安(バリュー)株投資法」で割安・高配当銘柄に投資する手法を解説しましょう。

 割安・高配当利回り銘柄として、下記の条件を設定しました。

 【銘柄選定条件】
 ・時価総額1,000億円以上
 ・予想株価収益率(PER)が東証1部平均の17.79倍以下
 ・実績株価純資産倍率(PBR)が東証1部平均の1.49倍以下

   この検索条件で、SBI証券のスクリーニングで検索したのが、図2です。

図2:スクリーニング結果 割安・高配当利回り銘柄

図2:スクリーニング結果 割安・高配当利回り銘柄

図2のスクリーニング結果から、業種が重複しないように、高配当利回り順に選定したのが、表1 「20万円以下で買える割安・高配当利回りトップ5」です。

割安(バリュー)株投資法の場合、選定基準で選ばれた銘柄を業種分散をして、出来るだけ数多くの銘柄を買うことをオススメします。 表1の5銘柄を、表の「購入推奨株数」の通り購入すると約定代金は、931,800円となり、NISAの非課税投資枠内で購入可能です。ちなみに、このポートフォリオの平均予想配当利回りは3.38%となります。

表1:20万円以下で買える割安・高配当利回りトップ5

取引 チャート 銘柄
コード
銘柄名 株価(円) 購入推奨
株数
予想配当
利回り
(%)
予想
配当
(円)
業種
現買信買 チャート 8031 三井物産 1,672 100 3.83 64 卸売業
現買信買 チャート 2131 アコーディア・ゴルフ 1,189 200 3.45 41 サービス業
現買信買 チャート 7262 ダイハツ工業 1,735 100 3.23 56 輸送用機器
現買信買 チャート 8411 みずほフィナンシャルグループ 220 900 3.18 7 銀行業
現買信買 チャート 1928 積水ハウス 1,553 100 3.00 50 建設業
  • ※データは2015年3月2日時点。予想配当は東洋経済新報社予想。
  • ※積水ハウス(1928)のみ1月決算であり、それ以外は3月決算。
3

【成長(グロース)株投資法】 中・長期的な成長余力のある5銘柄をご紹介

 次に解説するのは、「成長(グロース)株投資法」です。20万円以下で買える高配当利回り銘柄で中・長期的な成長余力のある銘柄を5銘柄ご紹介します。
成長株投資の場合、全ての銘柄を買うのではなく、自分がこの銘柄であれば、中・長期的な成長余力があると確信を持てる銘柄に絞って投資する事がオススメです。下記の5銘柄は、20万円以下の投資金額で買える予想配当利回り2.5%以上の415銘柄の中から、定量的には予想PERが20倍以下でかつ実績PBRも2倍以下で、定性的には、独自の技術・サービス・商品を保有し、中・長期的な成長余力がありそうな5銘柄を選択したものです。この他にも中・長期的な成長余力のある銘柄は数多くあると思いますので、是非ご自身でも探してみてください。

銘柄コード

3242

銘柄名

予想配当・
予想配当利回り

13円・4.13%

株価

315円

ポイント

投資用ワンルームマンション専業会社です。外観にこだわり、玄関にはオリジナルの彫刻が置かれていて非常におしゃれです。部屋にも収納スペースを多くとり、浴槽も自社設計の三角形のスタイリッシュなものを、金型を作って製作させるなど、非常に「ものづくり」にこだわったマンションです。また、立地も東京都内の駅から10分以内に限定しています。入居者の約7割が女性で、付近の家賃相場より若干高めでも入居が集まりやすいようです。
設計力が高く、変形地や狭小地でも対応でき、何と50坪程度の通常なら、一戸建て用地にも10階程度のマンションが建設可能です。
投資用マンションの専業販売業者への一棟売りが主体です。直近は、日本の不動産に注目し始めた海外投資家への販売に注力しています。今期は、既に台湾の投資家にマンションを一棟販売しています。今後、大きな販路となりそうです。

銘柄コード

6730

銘柄名

予想配当・
予想配当利回り

55円・3.25%

株価

1,693円

ポイント

パチンコ・パチスロ機専用の描画用LSIのファブレスメーカーです。設計・販売に特化しており、製造は外部委託しています。この分野では、過半数を占める圧倒的なシェアを保有しています。パチンコ・パチスロの販売台数は緩やかな減少傾向ですが、より他の機種との差別化を図るために、画像を強化する動きもあり、描画用LSIの需要はある程度安定的に推移しそうです。
同社は、3〜4年毎に、描画用LSIの新製品を販売しています。新製品発売後は大きく販売が伸びますが、翌年以降は、部品を外して再利用するリユースされることもあり、販売が落ち込む傾向にあります。同社は安定配当でなく、実績配当方針の会社です。前回の「AG4」の発売から、時間が経過したため、2年連続で減益・減配となっています。今年の夏には、新製品の「AG5」が発売予定です。来期の業績のV字回復があれば、増配の可能性もありそうです。

 

銘柄コード

9373

銘柄名

予想配当・
予想配当利回り

9円・2.51%

株価

358円

ポイント

シニア向け高額ツアーの専業会社です。顧客の9割以上が60歳以上で、欧州運河クルーズなどが人気商品です。シニア向けに、バス時間は1日3時間までに制限しており、高額ですがゆったりとした海外旅行を楽しむことができます。儲かりそうな高額ツアーに同業他社も参入していますが、元々高額ツアーに特化している同社の競争力は高く、今後も安定的な需要増加が見込めそうです。株主優待も1,000株保有すると同社旅行代金の5%割引券が貰えます。高額ツアーなので、5%割引は大きな魅力になります。

銘柄コード

9607

銘柄名

予想配当・
予想配当利回り

24円・2.90%

株価

823円

ポイント

テレビCM製作の大手企業です。日本の総広告費は2014年は6兆1,522億円で前年比102.9%増と3年連続増加しており、テレビメディア広告費も102.8%と伸びています。受注高も高水準で、メインビジネスであるテレビCM製作が拡大しています。今後、急成長は期待出来ないものの、キャッシュカウとして、安定的な収益が期待出来そうです。
今後の成長のエンジンは、ネット動画広告とアジア展開の2つです。PCやスマホなどのネット視聴時間が伸びており、その広告として今までのバナー広告やテキスト広告から、動画広告にシフトしてきています。また、日本企業が中国やその他のアジア諸国に進出して、輸出基地としてではなく、現地での販売に注力しています。その際に各国で放映するテレビCMの製作の需要が増加しています。中国に進出している同社が現地で受注する比率が高まっているようです。

銘柄コード

9619

銘柄名

予想配当・
予想配当利回り

30円・2.9%

株価

1,036円

ポイント

自動車リースを中核とした企業です。創業当初の石炭販売から、ガソリンスタンド経営、自動車メンテナンス、オートリースなど、上手くM&A(企業買収)を活用して会社を変革しながら成長しています。「自動車分野」に主軸を置きながら、時代の変化に対応できる新規事業へも果敢に挑戦しています。足元の業績は好調で、今期は過去最高益を更新する見込みです。

  • ※データはいずれも2015年3月2日時点。予想配当は、東洋経済新報社予想。
  • ※アーバネットコーポレーション(3242)のみ6月決算であり、それ以外は3月決算。

相場ピックアップ!

直近の株式市場で、注目すべき事柄をピックアップして解説します。
今回注目したのは、「スカイマーク なぜ14円」です。

格安航空会社のスカイマークが、業績の低迷で資金繰りが悪化し、1月28日に民事再生法の適用を申請、3月1日に上場廃止となりました。国際線進出のための中型機「A330」の導入計画が裏目に出たものです。民事再生法の規定では債務超過が明らかになった場合、原則として株主総会を経ずに減資を実行できるため、エアバス社への巨額の違約金などで債務超過と推定されるスカイマークの場合、100%減資の可能性が極めて高かったのです。実際に3月1日の朝日新聞では、「株式の価値をゼロにする「100%減資」を行う見通しになったことが28日分かった。」との記事も掲載されています。
100%減資されると、株主価値は全くなく、いわゆる「紙くず」と同じです。株券が電子化された現在においては、実際の株券も存在しないので「紙くず」すらありません。

図3のスカイマークの日足チャートで分かるように、民事再生法の適用を申請した1月28日の終値が317円でしたが、2日連続でストップ安となり、2月2日終値は19円と急落しています。
その後、各社による支援の報道がなされると株価は乱高下し、2月18日には44円の高値まで付けています。その後は下落基調となり、最終売買日の2月27日の終値は14円でした。
ちなみに、元オーナーも保有株を全て売却していたようです。このマネーゲームの買い手となったのは、個人投資家と推定されます。SBI証券では、証券総合口座開設後、はじめてご購入された方が多かった銘柄人気ランキング を掲載していますが、何と2月の第2位はマネーゲームの対象であるスカイマーク株でした。
株式投資には、短期・中期・長期など様々な期間での投資があり、一概にどの投資方法が良いと言えませんが、投資初心者の方が上場廃止が決まっている銘柄でマネーゲームに参加されるのは、あまり賛成できませんね。

図3:スカイマーク 日足チャート

図3:スカイマーク 日足チャート
  • ※データは2015年1月5日〜2月27日。

図4:SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング(2015年2月)

図4:SBI証券ではじめてお取引された銘柄人気ランキング(2015年2月)
  • ※当社WEBサイト「月間人気銘柄ランキング」より参照。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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