東証マザーズ市場が、長い調整を経てようやく底を付け、上昇相場に転じてまいりました。今回は、SBI証券の新しい銘柄検索ツールである「チャート形状銘柄検索」を活用して、年末相場で活躍が期待出来そうな東証マザーズ銘柄をご紹介いたします。
東証マザーズ指数は、8/20の終値881.56から、8/24には100ポイントを超える下げもあり、8/25の安値672.85まで約23.7%もフリーフォールのように暴落しました。その後は、急反発するものの再び反落し、9/8に終値ベースでの安値708.12をつけています。この安値を二番底として、ようやく反発してきました。9/30には上値抵抗であった25日移動平均線を突破し、現在は800ポイント前後での値動きとなっています。
図1:東証マザーズ指数 日足チャート
東証マザーズの下げの要因のひとつは、東証マザーズで時価総額No.1のミクシィの株価が軟調だったことです。東証マザーズ指数は、TOPIX(東証株価指数)と同じ浮動株ベースの時価総額加重型の株価指数です。東証マザーズ上場全銘柄が構成銘柄となるのですが、10/8終値ベースで東証マザーズの時価総額No.1はミクシィで約3,646億円です。東証マザーズ全銘柄の時価総額は3兆2,899億円なので、約11.0%も占めており、東証マザーズ指数への寄与度でも、非常に大きくなります。
このミクシィが図2の日足チャートでおわかりになるように、6/24の高値6,670円から、9/14の安値3,615円まで約45.8%の大幅下落となっていましたが、そのことが東証マザーズの下げにつながってきました。なお、足元は25日移動平均線も突破して、リバウンド相場に入っています。図3のミクシィの投資指標面でもわかるように、極端に売り込まれたのでかなり指標面からは割安な水準に入っていたことが反発の要因のようです。
東証マザーズ市場は、基本的には個人投資家の比率が高いマーケットなので、東証マザーズ銘柄に投資する投資家の幅が限られているため、上昇・下落との一方通行的になり、トレンドの出やすい市場です。
しかし、ようやく下落相場が終わりリバウンド相場に入ったと考えられるので、目先の上値目標としては、図1の赤丸で示した大きな窓埋め水準である880ポイントを想定したいと思います。その水準までの戻りは早いと考えられます。
図2:ミクシィ 日足チャート
- ※出典:国土交通省観光庁 観光統計(2015/7/31)
図3:ミクシィ 投資指標
- ※チャートは、すべて当社WEBサイトからSBI証券が作成
SBI証券では、銘柄検索ツールとして、「チャート形状銘柄検索」を新規導入しました。25種類のチャート形状から、銘柄を検索できる優れもののツールです。詳しくは、 藤本が、開発したトライベッカ株式会社の西原健次氏と対談形式でわかりやすく動画で解説し、実際に投資へ活用する方法についてもご紹介しておりますので、ご視聴ください。
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25種類のチャート形状から、気になる形状を選ぶだけで、該当する銘柄をすぐに検索できます。
それでは、具体的にこの「チャート形状銘柄検索」を使って、東証マザーズ市場を検索してみましょう。「チャート形状銘柄検索」では、日足1ヵ月、日足3ヵ月、日足6ヵ月の3つの期間でのチャート形状で検索可能ですが、年末相場を見据えての銘柄選択なので、今回は日足3ヵ月で銘柄選択してみました。
図4の検索結果画面のチャートの形状の左下の数字が、そのチャートの形状になっている銘柄数です。10/7終値ベースでは、「下落基調?」が48銘柄、「弱含み?」が34銘柄となっており、東証マザーズ全体としては、まだ下落の形状になっている銘柄が多いことがわかります。
年末相場で期待出来そうな銘柄を検索するため、底が入ったと考えられる「戻ってくる?」「リバウンド?」「下落ストップ?」「これから上昇?」の4つのチャート形状を検索します。この場合、上部の「複数トレンド選択」をチェックして、検索したいチャート形状をクリックして、「複数トレンド検索を実行する」をクリックしてください。
図4:チャート形状銘柄検索 東証マザーズ 検索結果画面
「複数トレンド検索を実行する」をクリックした後の画面が、図5です。1画面に30銘柄のミニチャートが並ぶのが、ミニ一覧画面です。ここでのポイントは、右上の終値3%幅をクリックすることです。こうすると、前日終値の±3%に相当する値幅が黄色と青のラインで描画されます。画面上、この値幅が細く見える銘柄の方が、株価変動率が大きいことがわかります。
図5:チャート形状銘柄検索 検索結果 個別銘柄(ミニ一覧)画面
左上のタブを「長短トレンド」に切り替えたものが、図6です。日足1ヵ月チャートや、日足6ヵ月チャートを一覧で確認することが可能になります。
図6:チャート形状銘柄検索 検索結果 個別銘柄(長短)画面
このように、「チャート形状銘柄検索」を活用すると、市場別や業種別に、上昇トレンド、保ち合い、下降トレンドなどのチャート形状の銘柄を簡単に検索して、一覧で見比べることが出来るのです。
10/7終値ベースで、東証マザーズ上場銘柄の中で日足3ヵ月チャートの形状が、「戻ってくる?」「リバウンド?」「下落ストップ?」「これから上昇?」の4つにあてはまる銘柄は、44銘柄ありました。
その44銘柄の中から、予想PER,実績PBRなどの株価指標面や、将来性やテーマ性などを加味して総合的に判断した、年末相場で活躍が期待出来る東証マザーズ銘柄をご紹介いたします。
- ※選定基準:東証マザーズ上場銘柄の中から、日足3ヵ月チャートの形状が「戻ってくる?」「リバウンド?」「下落ストップ?」「これから上昇?」の4つにあてはまる44銘柄の中から、予想PER・実績PBRなどの株価指標面や、将来性やテーマ性などを加味して総合的に判断。
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