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アメリカNOW!今週の5銘柄 〜新技術の普及で需要増!?FPGA最大手のザイリンクスが好調〜

2019/1/28
投資情報部 榮 聡

先週の米国株式市場は、戻り一巡による上値抵抗も意識されましたが、企業決算にはポジティブな反応が多く水準が維持されました。今週は決算発表がピークとなるほか、重要イベント、重要経済指標が目白押しです。中でも米中通商協議で前向きな成果が出るか注目です。

今回は1/24(木)までに発表を終えた好決算銘柄から、ザイリンクス(XLNX)スターバックス(SBUX)VF(VFC)ユナイテッド テクノロジーズ(UTX)シンクロニー ファイナンシャル(SYF)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1:S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2:業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
情報技術 2.5% 7.4% -3.1%
不動産 1.8% 6.9% 5.6%
資本財・サービス 1.8% 9.9% 1.5%
金融 1.7% 10.1% 2.9%
一般消費財・サービス 1.3% 9.6% 3.2%
S&P500 1.1% 7.2% 0.2%
素材 0.9% 5.9% 4.6%
公益事業 0.5% 1.0% -0.1%
エネルギー 0.5% 10.1% -5.7%
ヘルスケア -0.1% 4.2% 1.7%
通信サービス -0.2% 7.5% 1.5%
生活必需品 -0.2% 2.1% -4.3%
騰落率上位(1週) 騰落率
IBM 9.6%
シュルンベルジェ 8.8%
テキサス・インスツルメンツ 7.0%
フォード・モーター 6.0%
エヌビディア 5.6%
騰落率下位(1週) 騰落率
アッヴィ -7.6%
クアルコム -6.3%
アルトリア・グループ -6.0%
キャピタル・ワン・ファイナンシャル -4.8%
ファイザー -4.3%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

先週の米国株式市場は、1/22(火)にIMFによる世界経済見通しの下方修正、米中通商協議への懸念台頭、産業分野での失望決算などが重なって大幅な反落となりました。しかし、その後はIBMが低迷した7-9月期から改善して上昇、テキサスインスツルメンツは1-3月期のガイダンス売上が市場予想を下回ったにも関わらず株価が上昇するなど、今後の景気回復に期待する動きが見られました。また、1/25(金)にはトランプ大統領が2/15(金)までの資金を手当てするつなぎ予算で議会と合意して、政府閉鎖の解消に目途がついたことが好感されました。S&P500指数は週間で0.2%の下落でした。

業種指数騰落率では、決算発表を受けて上昇したIBMや半導体銘柄の牽引によって「情報技術」が上昇率トップとなったほか、景気敏感業種の優位が目立ちました。一方、相場の下落局面で相対的に値保ちが良かったディフェンシブ業種は相対的に劣後しています。

経済指標では、中国の10-12月期実質GDPは前年同期比6.4%増で、7-9月期の同6.5%増から低下、市場予想に一致しました。中国の月次統計では、12月鉱工業生産が前年比5.7%増(11月は同5.4%増)、小売売上高が同8.2%(11月は同8.1%増)、固定資産投資が5.9%増(11月は同5.9%増)と前月から改善の動きとなりました。

一方、米国の12月中古住宅販売件数は前月比6.4%の大幅減でした。発表元の全米不動産協会では、昨年の10月、11月と長期金利が高水準にあったために、家を探す活動が低下した影響が12月の数字に集中した可能性があると説明しています。一方、12月以降に長期金利が低下しているため政府閉鎖が終われば(住宅ローンの保証手続きに支障が出ています)、先行き販売は回復すると期待できるでしょう。

今週の米国株式市場

今週の米国株式市場は、10-12月期決算発表のピーク(S&P500指数採用企業の120社が発表)を迎えるほか、1/29(火)に英国のEU離脱代替案の採決、1/30(水)・1/31(木)に米中通商協議、1/31(木)にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表に加え、下記の通り重要な経済指標も多く、株価材料が目白押しです。

中でも市場の趨勢を決めるのは、やはり1/30(水)・1/31(木)の米中通商協議と考えられます。今回は中国の劉鶴(りゅう・かく)副首相が訪米して、米側からはライトハイザー通商代表、ムニューシン財務長官が対応するとされます。米国による3月の関税率引き上げ回避につながる成果が窺えれば、相場の一段高が期待できそうです。

10-12月期決算の発表は、先週までにS&P500指数構成企業の22%が発表を終え、EPSの増加率(発表済の実績と今後の予想の混合)前年同期比10.9%増の予想です(FACTSET社の1/25(金)時点の集計)。S&P500指数の19年12月期の予想EPSは昨年10月から始まった下方修正が続いており、1/25(金)時点で170.93ポイントまで低下しています。一方、株価は反発したことで、予想PERは一時の14倍割れから15.6倍まで回復しています。

先週の当レポートで産業景気を見る上で要注目としたテキサスインスツルメンツの決算は、7-9月期の売上が前年同期比4%増と4-6月期の同9%増から急激な鈍化が始まり、10-12月期は同1%増へ一段と低下、1-3月期の売上ガイダンスは同12%減〜4%減と悪化が続いていることが確認されました。ただ、株価は1-3月期の売上ガイダンスが市場予想を4%も下回ったにも関わらず上昇で反応しました。市場心理には今後の景気回復に期待する、前向きな変化も窺えます。

経済指標では、1/29(火)に1月コンファレンスボード消費者信頼感(124.6に前月の128.1から低下の予想)、1/31(木)に中国の1月製造業・非製造業PMI(製造業PMIは49.3に前月の49.4から低下の予想)、2/1(金)に米国の1月雇用統計(非農業部門雇用者数は前月比16.5万人増の予想)、1月ISM製造業景況指数(54.2に前月の54.1から改善の予想)などの発表が予定されています。

尚、1/30(水)に予定されていた米国の10-12月期実質GDP(前期比年率2.6%増に7-9月期の同3.4%増から低下の予想)は発表が延期されます。

企業決算では、キャタピラー、スリーエム、ファイザー、ベライゾンコミュニケーションズ、アップル、AT&T、マクドナルド、アリババグループ、マイクロソフト、フェイスブック、クアルコム、ボーイング、ゼネラルエレクトリック、アマゾンドットコム、ビザ、エクソンモービルなどの発表が予定されています。

今週の5銘柄

今回は1/24(木)までに10-12月期決算を発表したS&P500指数採用の90銘柄について、以下の条件で好決算銘柄を抽出しました。

(1)10-12月期決算が前年同期比増収・増益
(2)売上の予想乖離が2%以上、EPSの予想乖離が5%以上

この条件を満たす図表3の7銘柄から、新技術の普及に伴って需要が拡大しているFPGA最大手のザイリンクス(XLNX)、既存店売上が好調なスターバックス(SBUX)、有力アパレルブランドをグローバルに展開するVF(VFC)、航空関連部門が好調のユナイテッド テクノロジーズ(UTX)、米国の消費好調から恩恵を受けるシンクロニー ファイナンシャル(SYF)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表3:10-12月期の好決算銘柄(1/24(木)までに発表した90社が対象)

コード 銘柄名 10-12月期
売上増加率
(%)
10-12月期
EPS増加率
(%)
10-12月期
売上乖離率
(%)
10-12月期
EPS乖離率
(%)
今年度
予想EPS
(%)
株価
(1/24)
(ドル)
予想
PER
(倍)
UTX ユナイテッド・テクノロジーズ 15.1 21.9 7.0 27.2 7.87 115.56 14.7
VFC VF 8.0 29.7 2.8 20.5 3.75 83.34 22.2
SYF シンクロニー・ファイナンシャル 10.7 55.7 3.3 19.7 4.39 29.81 6.8
SBUX スターバックス 9.2 29.3 2.3 15.6 2.69 64.74 24.1
XLNX ザイリンクス 33.6 黒字転換 3.8 10.2 3.79 106.06 28.0
MTB M&Tバンク 5.6 42.5 3.1 8.6 14.42 168.42 11.7
APH アンフェノール 14.5 22.1 6.5 7.9 3.95 85.22 21.6

注:ザイリンクスは17年10-12月期の売上を5.99億ドルとする計上基準の変更を反映した伸び率としています。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(1/25)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートザイリンクス(XLNX)110.37ドル26.1 【新技術の普及がFPGAの需要を押し上げる】
・FPGAと呼ばれる種類の半導体の世界最大手です。FPGAはfield-programmable gate arrayの略で、計算ロジックが固まっている部分は回路に作り込み、変化する可能性のある部分を「プログラマブル」(後から変更できる)にしたもので、仕様が完全に固まっていない新技術が普及するときに需要が高まる傾向があります。現在、5G、IoT、AI、自動運転などの開発が活発化していることから、今後2〜3年は業績の好調が期待されます。

・10-12月期決算は図表3の通り絶好調で、ほとんどの半導体メーカーが産業景気の悪化を受けて業績が鈍化する中、異例の動きとなっています。分野別にもデータ センター/TME(テスト、測定、エミュレーション)が前年同期比14%増、車載/放送/民生機器が同20%増、通信が同41%増、産業機器/航空宇宙防衛が同17%増といずれも増加しています。1-3月期の売上ガイダンスは8.15〜8.35億ドルと、市場予想の7.76億ドルを大幅に上回りました。成長鈍化を受けて既存製品の売上は低調なものの、新製品の開発投資は活況が続いているようです。
買付チャートスターバックス(SBUX)67.09ドル24.9 【来店客数がプラスに転じて既存店売上が予想を上回る】
・10-12月期は既存店売上が前年同期比4%増(来店客数が同1%増、客単価が同3%増)と、7-9月期の同3%増(来店客数が同1%減、客単価が同4%増)から改善した上、来店客数がプラスに転じたのがポジティブでした。市場予想の同2.9%増も大きく上回りました。地域別の既存店売上は米州が前年同期比4%増、中国およびアジア太平洋が同3%増、欧州中東アフリカが同1%減で、米中摩擦の影響はいまのところ見られていないようです。

・CEOは決算リリースで「デジタル・イニシアチブと店舗での接客改善によって米国の既存店売上が向上していることが特に喜ばしい」と自信を表明、19年9月のEPSガイダンスを従来の2.61〜2.66ドルから2.68〜2.73ドルに引き上げています。
買付チャートVF(VFC)83.50ドル19.7 【グローバルに展開するアパレルの会社】
・アウトドア、アクティブ、ワーク、ジーンズ分野のアパレルをグローバル展開している企業で、「The North Face」「Timberland」「Jansport」「Lee」「Wangeler」「Vans」など多数の有力ブランドを擁します。

・10-12月期の決算は、売上が前年同期比8%増、EPSが同30%増と、いずれも市場予想を上回って好調でした。ブランド別には「Vans」の前年同期比25%増、「The North Face」の同14%増、販売チャンネル別にはネット通販の同9%増、地域別には中国売上の同18%増などが牽引しています。業績好調を受けて19年3月期のガイダンスを、売上は前年比11%増から"少なくとも"12%増へ、調整後EPSは3.65ドルから3.73ドルへ引き上げています。
買付チャートユナイテッド テクノロジーズ(UTX)115.81ドル14.7 【航空関連部門が好調】
・米国の産業機器大手です。昨年11月に航空システム・機器大手のロックウェルコリンズを買収し、エレベーターの「オーチス」と空調設備の「キヤリア」を独立企業として分社し、本体は航空関連事業に特化する計画を表明しています。会社の分割によって各社事業見通しの透明性が増し、トータルで時価総額増加につながるかが注目されています。

・10-12月期は航空機エンジン「プラット&ホイットニー」のアフターマーケット売上が前年同期比11%増えたほか、買収したロックウェルコリンズのオーガニック成長も同8%増と航空関連部門が伸びて、市場予想を大きく上回る好決算でした。「オーチス」の受注は前年同期比横ばい、「キャリア」の受注は同3%増でした。19年12月期のガイダンスは売上が755〜770億ドル(市場予想は771億ドル)、EPSが7.70〜8.00ドル(市場予想は7.80ドル)としています。
買付チャートシンクロニー ファイナンシャル(SYF)29.79ドル6.8 【提携クレジットカードの発行を請け負う会社】
・2014年にGEキャピタルから分離独立した消費者金融サービスの会社で、アマゾン、ウォルマート、ギャップなどの小売店や消費者サービス企業の「提携クレジットカード」の発行を主力事業としています。

・10-12月期決算は、主にペイパルホールディングスとの提携の一環として売上債権を取得したことから、金利収入が前年同期比11%増えてEPSも同55%と大幅増加となりました。米国の消費好調を受けて同社クレジットカードの購入総額は、403億ドルへ前年同期比10%増加しています。19年12月期はウォルマートのサムズクラブとの契約解消で売上は減少しますが利益は増加の見通しで、EPSは前年比17%増の4.38ドルが予想されています。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。ザイリンクスとVFは20年3月期、スターバックスは19年9月期、その他は19年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

日付 経済指標・イベント 企業決算・イベント
28(月)・中国工業部門利益(12月)
・シカゴ連銀全米活動指数(12月)
キャタピラー
29(火)・英国のEU離脱代替案採決
・トランプ大統領一般教書演説(延期)
・S&Pコアロジック住宅価格指数(11月)
・コンファレンスボード消費者信頼感(1月)
スリーエム、ファイザー、ベライゾンコミュニケーションズ
ロッキードマーチン、バイオジェン
30(水)・米中閣僚級協議(ワシントン、31日まで)
・ユーロ圏業況判断指数(1月)
・ADP雇用統計(1月)
・米実質GDP(10-12月期、速報値)(延期)
・中古住宅販売仮契約(12月)
アップル、AT&T、マクドナルド、アリババグループ
アドバンストマイクロデバイシズ、
アラインテクノロジー
31(木)・FOMC政策金利
・日本鉱工業生産(12月)
・中国製造業・非製造業PMI(1月)
・ユーロ圏実質GDP(10-12月期、速報値)

・米個人所得・個人支出(12月)(延期)
・米PCEコアデフレータ(12月)(延期)
・シカゴ購買部協会景気指数(1月)
マイクロソフト、ビザ、フェイスブック、テスラ、クアルコム
ボーイング、アルトリアグループ、ゼネラルエレクトリック
ペイパルホールディングス、ロイヤルダッチシェル

ユニリーバ、アムジェン、イルミナ、レイセオン
1(金)・財新中国製造業PMI(1月)
・米雇用統計(1月)
・ISM製造業景況指数(1月)

・米自動車販売台数(1月)
・ミシガン大学消費者マインド(1月)
アマゾンドットコム、マスターカード、エクソンモービル
シェブロン、メルク、ハネウェルインターナショナル
4(月)・ユーロ圏生産者物価指数(12月)
5(火)・ユーロ圏小売売上高(12月)
・米製造業受注(12月)
・米貿易収支(12月)
・ISM非製造業景況指数(1月)
アルファベット、ギリアドサイエンス、BP
6(水)ウォルトディズニー、グラクソスミスクライン
7(木)ツイッター
8(金)・米消費者信用残高(12月)エヌビディア(E)、フィリップモリスインターナショナル

※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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