決算速報(現地5/14引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):57.01ドル(+4.74%)
●売上高:39.6億ドル(予想40.3億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:0.89ドル(予想0.91ドル)×市場予想を下回った
2-4月期の業績は市場予想をやや下回り、5-7月期の業績見通しは示されなかったものの、経営陣の前向きなコメントを受け時間外取引で株価は上昇しています。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地5月14日までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●2-4月期は売上高・調整後EPSが共に市場予想をやや下回りました。
●5-7月期の「公式な」見通しは新型コロナを巡る不透明感を理由に示されませんでした。
●今後の「公式な」売上高見通しなどは示されなかったものの、経営陣からは前向きなコメントが発表されています。
経営陣の主なコメント
●半導体製造装置に対する需要は堅調で、半導体製造装置の通期売上高は2桁成長となりそうだ。
●新型コロナを巡る不透明感があるため5-7月期について「公式な」業績見通しは示さないが、5-7月期の半導体製造装置の売上高は「もしかしたら」1桁台後半の伸びになり、8-10月期も同様に好調となるかもしれない。
●2-4月期の業績の落ち込み要因としては新型コロナの影響を受け一部サプライヤーからの供給が滞ったことが挙げられるが、状況は改善している。
決算を受けたマーケットの反応
2-4月期の業績が市場予想を下回ったことで決算発表直後は時間外取引で株価は売りに押されたものの、その後経営陣の前向きなコメントが評価され、時間外取引で株価は上昇に転じました。
台湾セミコンダクター ADR(TSM)が米アリゾナ州で半導体工場の建設を計画しているという報道を受け5/14は半導体関連銘柄が上昇し、アプライド マテリアルズも通常の取引時間で+5.71%と大幅高になっていましたが、さらにそこから時間外取引で5%近い上昇となっています。そうしたことを考えると、時間外取引の株価動向以上に良好な決算発表だったと言えるかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:66.23ドル(5/14時点)