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決算速報(現地7/21寄り前発表)
●決算発表当日の株価:47.20ドル(+2.34%)
●調整後売上高:71.8億ドル(予想72.4億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:0.42ドル(予想0.40ドル)〇市場予想を上回った
調整後EPSが市場予想を上回り、経営陣が「最悪期は乗り切った」との見方を示したことで買いが優勢となりました。
決算発表当日を含む、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地7/21までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●ユニットケース販売数量については前年同期比-16%となりました。
(ユニットケースは全世界のコカ-コーラで使用される共通のケース単位、1ユニットケース =5.678リットル)
●ユニットケース販売数量は4月の段階では前年同期比約25%減となっていたものの、6月には約10%減、7月は現時点で1桁台半ばの減少にとどまっているとしています。
●2020/12期の通期業績は引き続き不透明感が高いとして、示されませんでした。
経営陣の主なコメント
●4-6月期が最も困難な時期であり、最悪期は脱したとの「確かな感触」をもっている。
●不確実性は残るが、今後半年から9ヵ月間は回復傾向となるだろう。
●世界経済が完全に回復するまで2〜3年はかかるとみている。
●劇場やスタジアムなどでの需要の回復には不透明感が残る。
●ビジネスの体制については自信を持っている。
決算を受けたマーケットの反応
売上高は市場予想を下回ったものの、最悪期は過ぎ去ったとの見方を経営陣が示したことで、買いが優勢となりました。
ユニットケース販売数量も6月や7月については新型コロナのパンデミック前にほぼ戻っていることが示され、経営陣の強気な見方が実際に数字に表れていることも安心感に繋がったのかもしれません。もっとも、一部アナリストからはレストランやバーなどの営業再開ペースが緩慢なことから、年後半の業績も厳しいものになるのではないかとのコメントも早速でており、株価はやや上値の重い展開が続くかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:53.14ドル(7/21時点)