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決算速報(現地7/30引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):1,546.00ドル(+0.50%)
●売上高(トラフィック獲得コスト、TACを除いたベース):316.0億ドル(予想304.5億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:10.13ドル(予想8.27ドル)〇市場予想を上回った
売上高とEPSは市場予想を上回ったものの、2004年の上場以来初めての減収となり、株価は時間外取引で小幅高の推移となっています。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地7月30日までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●「YouTube」の4-6月期広告売上高は38.1億ドルとなり、市場予想の37.6億ドルを上回りました。
●クラウド事業の4-6月期売上高は30.1億ドルとなり、市場予想の30.0億ドルとほぼ同程度となりました。
●280億ドル規模の自社株買い枠が追加で設定されました。
経営陣の主なコメント
●業績については「慎重ながらも前向き」なものとなっている。
●広告事業は4-6月期に「段階的に改善」している。
●クラウド事業向けの採用は続ける。
●オフィスを「再構想」するために、不動産の取得ペースを縮小させる。
決算を受けたマーケットの反応
売上高とEPSは市場予想を上回ったものの、2004年のIPO以来初めての減収となったことがセンチメントの重しとなり、株価は時間外取引で小幅高となりました。
決算発表直後はマイナス圏に転落する場面もあり、新型コロナが業績に与える影響をマーケットは懸念しているようです。経営陣から広告事業が「段階的に改善」しているとのコメントがありましたが、実際にその回復が業績に反映してくるまで、株価は上値の重い展開が続くかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:1,654.73ドル(7/30時点)