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2024-04-20 09:18:12

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜好悪材料が目白押しでもみ合い継続か〜

2020/8/3
投資情報部 榮 聡

先週は様々な材料でもみ合った後、テクノロジー大手の好決算を受けて上昇で終えました。今週はCOVID-19の新規感染者数の動向に加え、予想を上回る決算を発表したIT大手への物色が続くか、交渉が続く追加の財政政策の行方、「TikTok」利用禁止の米中関係への影響、米国の企業景況感と雇用統計などが注目されます。

先週発表の好決算銘柄から、アマゾン ドットコム(AMZN)ユナイテッド パーセル サービス B(UPS)アップル(AAPL)アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)プロクター & ギャンブル(PG)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 1週 1ヵ月 3ヵ月
情報技術 5.0% 4.9% 24.4%
不動産 4.1% 1.6% 10.3%
一般消費財・サービス 2.1% 6.7% 25.7%
通信サービス 1.7% 4.3% 14.1%
S&P500 1.7% 4.5% 15.6%
公益事業 0.9% 5.1% 9.0%
生活必需品 0.9% 6.2% 8.7%
ヘルスケア 0.3% 3.7% 8.0%
資本財・サービス -0.2% 4.0% 15.1%
金融 -0.9% 4.5% 9.1%
素材 -1.8% 4.9% 18.9%
エネルギー -4.2% -4.0% -0.1%
騰落率上位(1週) 騰落率
ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS) 20.6%
クアルコム 18.8%
アップル 14.7%
ペイパル・ホールディングス 13.6%
フェイスブック 10.0%
騰落率下位(1週) 騰落率
ゼネラル・エレクトリック(GE) -11.5%
ボーイング -9.1%
レイセオン・テクノロジーズ -8.7%
ウェルズ・ファーゴ -7.6%
コノコフィリップス -7.2%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

27日(月)は追加の財政政策への期待やモデルナのワクチンの後期臨床試験入りを受けて反発、28日(火)は共和党が公表した財政政策が予想を下回る内容だったことや3M、マクドナルドの決算が失望され反落、29日(水)はFRBが慎重な経済見通しを背景に「あらゆる手段」を尽くすと再表明したことが相場を押し上げました。

30日(木)は大幅な落ち込みとなった4-6月期GDPや新規失業保険申請件数の増加など経済指標の悪化で反落しました。一方、31日(金)は前日引け後に発表されたアップル、アマゾンドットコム、フェイスブック、アルファベットなどの好決算を受けてテクノロジー株がけん引して上昇しました。

S&P500指数は週間で1.7%の上昇で4月から7月まで4ヵ月連続のプラスとなり、ナスダック指数は週間で3.7%の大幅反発となっています。

業種指数では、好決算を発表したアップルを含む「情報技術」、アマゾンドットコムを含む「一般消費財・サービス」、フェイスブックを含む「通信サービス」が平均を上回りました。また、「不動産」の上昇は、10年国債利回りが0.6%を割り込み0.5%台前半に低下したことが要因とみられます。

個別銘柄では、4-6月期の好決算を発表した銘柄が上位を占めています「今週の5銘柄」に取り上げていないクアルコム(QCOM)は、4-6月期決算が予想を上回りファーウェイとの特許係争が決着したことが好感されました。7-9月期のスマホ売上は前年同期比15%減を想定、売上は市場予想を下回りましたが、アップルの新型iPhone発売ずれ込みが影響しているとみられ、さほどネガティブに捉えられなかったとみられます。

経済指標では、米国の4-6月期実質GDPが前期比年率32.9%減(予想は同34.1%減)と未曽有の落ち込みとなりました。個人消費が同34.6%減、民間投資が同49.0%減の一方、政府による消費および投資が同2.7%増と一部下支えとなっています。中国の7月企業景況感は、製造業が51.1、非製造業が54.2といずれも50を上回って堅調な推移となっています。

今週の米国株式市場

今週はCOVID-19の新規感染者数の動向に加え、予想を上回る決算を発表したIT大手への物色が続くか、交渉が続く追加の財政政策の行方、「TikTok」利用禁止の米中関係への影響、米国の企業景況感と雇用統計などが注目されます。

米国のCOVID-19新規感染者数は、8/1(土)までの6日平均6万2千人台と、7/25(土)までの6日平均の同6万5千人台から減少となっています。7万人前後をピークに横ばいとなる兆しがあり、改善傾向が続くか注目です。

4-6月期の決算発表はS&P500指数採用企業の63%相当が終え、うち84%の企業が市場予想のEPSを上回って良好です。既発表企業の実績と今後発表する企業の予想を混合したEPSは前年同期比35.7%減で、7/24(金)時点の同42.4%減から減益率が大幅に縮小しました。20年と21年の通年の予想EPSは129.03ポイントと164.43ポイントで、前週のそれぞれ127.98ポイントと163.77ポイントから明確な上方修正となっています。

「TikTok」は中国企業バイトダンス社が提供する動画投稿サイトで、6,500万人の米国民が利用しています。トランプ大統領は米国民の個人情報が中国政府に流出する可能性があるとして利用禁止にする意向を表明した一方、米国企業による買収にも反対するとしています。米中関係の緊張が高まる可能性が懸念されます。

経済指標では、8/3(月)に米国の7月ISM製造業景気指数(前月の52.6から53.5へ改善の予想)、8/5(水)に7月ISM非製造業景気指数(前月の57.1から55.0へ悪化の予想)、8/7(金)に7月米雇用統計(非農業部門雇用者数は前月比158万人増、失業率は10.5%の予想)などの発表が予定されています。

企業決算では、ウォルトディズニー、ワクチン開発で注目されているモデルナ、IPOで注目されたビヨンドミート、ウーバーテクノロジーズに加え、イルミナ、フォーティネットなどの発表が予定されています。

今週の5銘柄

今回も好決算銘柄をご紹介いたします。

先週4-6月期決算を発表したS&P500指数採用企業について、(1)前年同期比増収増益、(2)売上・EPSとも市場予想を上回った、(3)時価総額が500億ドル以上、の条件で抽出された図表3の銘柄から、アマゾン ドットコム(AMZN)ユナイテッド パーセル サービス B(UPS)アップル(AAPL)アドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)プロクター & ギャンブル(PG)を選んでご紹介いたします。

なお、前年同期比で減収または減益のため抽出からもれたものの、フェイスブック、クアルコム、アルファベットなどは市場予想を大きく上回る決算でした。

図表3 先週の好決算銘柄(S&P500指数対象、7/27〜7/30発表分)

銘柄 市場予想乖離(%) 前年同期比成長(%)
売上 EPS 売上 EPS
UPS 17.1 98.9 13.4 8.7
アップル 14.1 24.5 10.9 18.4
ムーディーズ 14.0 25.0 18.2 35.8
バーテックス・ファーマシューティカルズ 9.5 24.8 62.0 107.1
アマゾン・ドット・コム 9.4 583.2 40.2 97.3
S&Pグローバル 9.2 26.9 14.0 39.9
ペイパル・ホールディングス 5.2 22.7 22.2 48.6
P&G 4.3 14.7 3.5 5.5
ラムリサーチ 4.3 17.7 18.2 32.0
AMD 4.0 10.5 26.1 125.0

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(7/31)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートアマゾン ドットコム(AMZN)3164.68ドル70.7

【ネット通販の需要が予想以上に伸びる】

・4-6月期決算は、COVID-19のパンデミックによりネット通販の需要が拡大して売上は前年同期比40%増、EPSは同97%増で、市場予想をそれぞれ9%、6.8倍上回る好決算でした。さらに、7-9月期売上ガイダンスの870〜930億ドルは864億ドルのコンセンサスを上回り、営業利益は20〜50億ドルとして、中央値で31億ドルのコンセンサスを上回りました。

・4-6月期の北米部門売上は前年同期比43%増、海外部門が同38%増と市場予想を上回った一方、AWSは同29%増で市場予想をやや下回りました。COVID-19のパンデミック下で操業を続けるために40億ドルの追加費用を投じたうえで、営業利益は前年同期の31億ドルから58億ドルに増加しています。3月以降17.5万人の雇用を増やしたうち、12.5万人をフルタイムで雇うプロセスにあるとしています。

買付チャートユナイテッド パーセル サービス B(UPS)142.7620.7

【ネット通販増加の恩恵を受けた】

・世界首位の小口貨物輸送会社です。4-6月期決算は、ネット通販の利用増で宅配需要が伸びたほか、ヘルスケア関連の米国内物流を担ったこと、アジアから域外への物流増などの恩恵を受けて、売上が前年同期比13%増、市場予想を17%上回る好調でした。

・6月に就任した女性の新CEOキャロル・トメ氏の手腕が注目されています。同氏はホームデポでキャリアを積んだ後、2003年からUPSの取締役会メンバーです。テクノロジーへの投資によって現有の物流ネットワークから最大の効果を引き出すことに集中し、周辺事業からは退出を検討して、事業の効率化を目指しています。

買付チャートアップル(AAPL)425.04ドル27.6

【市場予想を大幅に上回る売上・利益】

・4-6月期決算は、iPhone、iPad、Macの販売とも市場予想を上回り、前年同期比減収減益の予想に対して、売上が前年同期比11%増、EPSが同18%増となりました。4-6月期にはCOVID-19のパンデミックを受けて多くのアップルショップが閉鎖となっていましたが、オンラインでの販売が予想以上に好調だったようです。

・主力のiPhoneの売上は、26.4億ドルで前年同期比2%増、22億ドルの市場予想を上回りました。低価格のiPhone SEが好調としています。一方、新型の「iPhone12」の発売は例年よりも数週間遅れる見通しとしました。iPadとMacはテレワークや遠隔授業の広がりから恩恵を受けて、それぞれ前年同期比22%増、31%増となり、ウェアラブルは同17%増、サービスは同15%増でした。

買付チャートアドバンスト マイクロ デバイシズ(AMD)77.43ドル71.0

【ノートPC、サーバー向けCPUが伸びる】

・4-6月期は、ノートブックPCおよびサーバー向けのCPU(中央演算装置)が倍増となって売上は前年同期比26%増、EPSは同4.3倍と好調でした。さらに、7-9月期の売上は24.5〜26.5億ドルと、ガイダンス中央値で前年同期比42%増に加速の見込みで、通年でも売上は前年比32%増が想定されています。

・4-6月期のコンピューティング&グラフィックス部門はCPUが伸びて前年同期比45%増、エンタープライズ、組み込みおよびセミカスタム部門は同4%減でした。インテルが回路線幅7ナノメートルのCPU発売が遅れるとしたことから、CPUの高成長は22年まで継続する可能性が高くなっています。

買付チャートプロクター & ギャンブル(PG)131.12ドル23.2

【市場シェアの拡大が続く】

・4-6月期のオーガニック売上成長は前年同期比6%を維持、売上が同4%増、EPSは同6%増となり、減収減益の市場予想を上回りました。21年6月期のガイダンスは、世界経済の先行き不透明感を考慮して、オーガニック成長率は前年比2〜4%増、コアEPSは前年比3〜7%増としました。

・4-6月期のオーガニック売上成長をけん引したのは前年同期比14%増となったファブリック&ホームケアで、引き続き市場シェアの拡大が続いています。粗利率は為替の影響を除いて前年同期比2.5%改善、生産性の向上、原料価格の低下、価格引き上げなどのプラス要因が、製品ミックスの悪化、COVID-19の影響による生産費・物流費の増加によるマイナスを上回りました。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。アップルは21年9月期、プロクター&ギャンブルは21年6月期、その他は20年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
8月
3(月)
・財新中国製造業PMI(7月)
・ISM製造業景気指数(7月
・米自動車販売台数(7月、4日までに発表)
クロロックス
4(火) ・ユーロ圏生産者物価指数(6月)
・米製造業受注(6月)
ビヨンドミートウォルトディズニーBP
5(水) ・ユーロ圏小売売上高(6月)
・米ADP雇用統計(7月)
・米貿易統計(6月)
・米ISM非製造業景気指数(7月)
モデルナ、スクエア
6(木) ・米新規失業保険申請件数(8月1日に終わる週) 今年最大のIPOとなるロケットカンパニーズの上場
ウーバーテクノロジーズ
、イルミナ、フォーティネット
7(金) ・米雇用統計(7月)
・中国貿易統計(7月)
・米消費者信用残高(6月)
 
10(月) ・中国生産者・消費者物価指数(7月)
・米求人労働異動調査(6月)
・中国資金調達総額(7月)
ズームインフォテクノロジーズ
11(火) ・ドイツZEW景気指数(8月)
・米NFIB中小企業楽観指数(7月)
・米生産者物価指数(7月)
 
12(水) ・日本工作機械受注(7月)
・ユーロ圏鉱工業生産(6月)
・米生産者物価指数(7月)
シスコシステムズロイヤルティファーマ
13(木) ・米輸入物価指数(7月)
・米新規失業保険申請件数(8月8日に終わる週)
 
14(金) ・中国鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資(7月)
・調査失業率(7月)
・ユーロ圏実質GDP(4-6月期、改定値)
・米小売売上高(7月)
・米鉱工業生産(7月)
・米ミシガン大学消費者マインド(8月)
アリババグループ(E)

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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