決算速報(現地8/4引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):122.31ドル(+4.28%)
●売上高:117.8億ドル(予想123.9億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:0.08ドル(予想-0.63ドル)〇市場予想よりも良好な結果
調整後EPSが赤字の市場予想に対してサプライズの黒字となったことや、実写版「ムーラン」が動画配信サービスの「Disney+ (ディズニープラス) 」上で配信されると発表(米国では29.99ドルの個別課金)されたことなどを受け、時間外取引で株価は上昇しました。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地8/4までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●Disney+の契約者数は5,750万人となり、市場予想の5,940万人を下回りました。
●4-6月期のパークス、エクスペリアンス&コンシューマー・プロダクツ部門の営業損益は-19.6億ドルとなり、市場予想の-18.4億ドルよりも悪い結果となりました。
●4-6月期のメディアネットワークス部門の営業利益は31.5億ドルとなり、市場予想の23.5億ドルを上回りました。
●4-6月期のスタジオ・エンターテインメント部門の営業利益は6.7億ドルとなり、市場予想の2.9億ドルを上回りました。
●4-6月期のダイレクト・トゥー・コンシューマー&インターナショナル部門の営業損益は-7.1億ドルとなり、市場予想の-10.5億ドルよりも良好な結果となりました。
経営陣の主なコメント
●Disney+の契約者数は現在グローバルで6,050万人となっている。
●11月から南米でDisney+のサービスを開始する。
●実写版「ムーラン」についてはDisney+上にて、個別課金で提供する。米国では29.99ドルとなり、他の国の料金はまたそれぞれ設定される。
●こうした動きは「一度限り」のもので、戦略の全体的なシフトではない。
●映画館での上映が許可されている地域では、映画館での上映も並行して行う。
●スポーツの再開に伴い、スポーツ専門局「ESPN」の広告収入は7-9月期に「大きく」回復する見込み。
決算を受けたマーケットの反応
決算発表直後の時間外取引では当初、株価は上下どちらに動くのか迷っている様子でしたが、決算発表後のカンファレンスコールで実写版「ムーラン」がDisney+上で提供されるとのコメントが出た直後から買いが優勢となり、結局、時間外取引は4%を超える上昇となりました。
4-6月期のDisney+の契約者数は市場予想を下回ったものの、「ムーラン」が同サービス上で提供されると発表されたことが市場関係者のセンチメントを強気に傾かせたようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:123.08ドル(8/4時点)