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決算速報(現地8/27引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):210.00ドル(-3.86%)
●売上高:2.00億ドル(予想1.86億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.07ドル(予想-0.02ドル)〇市場予想よりも良好
5-7月期の業績は市場予想よりも良好なものとなりましたが、経営陣が下半期の業績について慎重な見方を示したことで、株価は時間外取引で売りに押されました。
決算発表直前までの、過去1年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地8/27までの過去1年間、移動平均線は52週)
決算のポイント
●5-7月期は売上高・調整後EPSともに市場予想よりも良好な結果となりました。
●8-10月期の売上高見通しは2.02億〜2.03億ドルとなり、市場予想の1.96億ドルを上回りました。
●8-10月期の調整後EPS見通しは-0.02〜-0.01ドルとなり、市場予想の-0.06ドルよりも良好な結果となりました。
●2021/1期の通期売上高見通しは従来予想の7.70億〜7.80億ドルから8.00億〜8.03億ドルへと引き上げられ、市場予想の7.78億ドルを上回りました。
●2021/1期の調整後EPS見通しは従来予想の-0.23〜-0.18ドルから-0.03〜-0.01ドルへと改善され、市場予想の-0.20ドルよりも良好な数字となりました。
経営陣の主なコメント
●引き続き新型コロナのパンデミックがもたらす経済的な不透明さには慎重であるべきと考える。
●下半期の逆風はより強いものになると予想される。
●しかしながら、上半期の堅調な実績は、下半期の業績予想を引き上げることについて自信を与えてくれた。
●旅費やその他コストの削減が利益を押し上げた。
●グローバルに事業を拡大するために、投資を拡大させることを検討している。
●セールスやマーケティングの人員を増やすことを検討している。
決算を受けたマーケットの反応
5-7月期の業績や、通期業績見通しは市場予想を上回ったものの、経営陣が慎重なコメントを出したことで株価は時間外取引で売りに押されました。
決算発表前までに株価が年初来で89%も上昇していたことからマーケットの期待値は高まっていたと思われますが、そうしたなかで経営陣が慎重な見方をしたことはネガティブサプライズとなり、株価は引け後の時間外取引で一時7%を超える下落となりました。最終的に時間外取引での下げはやや縮めたものの、経営陣が今後半年間は逆風が強くなる見通しであるとコメントしたことで、しばらく株価は上値の重い展開が続くかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:205.78ドル(8/27時点)