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2024-03-29 08:25:55

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アメリカNOW! 今週の5銘柄 〜今度こそ実現する米国のインフラ投資!?関連銘柄をご紹介〜

2021/3/29
投資情報部 榮 聡

先週前半は様々な悪材料で調整地合いとなりましたが、後半にかけてワクチン接種目標の引き上げや米10年国債利回りの落ち着きなどを受けて反発に転じました。今週は、バイデン大統領のインフラ投資計画発表、四半期末のポートフォリオリバランス、米中の経済指標、などが注目されます。

今回はバイデン大統領が大規模なインフラ投資計画を発表することをにらみ、米国のインフラ投資から恩恵が期待される銘柄として、ユナイテッド レンタルズ(URI)マーチン マリエッタ マテリアルズ(MLM)セメックス ADR(CX)エーイーコム(ACM)ファスナル(FAST)を選んで今週の5銘柄といたします。

図表1 S&P500指数の一目均衡表(日足、3ヵ月)

※当社WEBサイトを通じてSBI証券が作成

図表2 業種別指数騰落率・個別銘柄騰落率

S&P500業種指数騰落 5日 1ヵ月 3ヵ月
不動産 4.2% 7.6% 11.4%
生活必需品 3.9% 8.3% 1.7%
エネルギー 3.0% 5.8% 34.3%
公益事業 2.8% 9.3% 3.2%
情報技術 2.5% 1.6% 2.0%
素材 2.5% 8.6% 11.8%
資本財・サービス 2.2% 8.8% 12.4%
ヘルスケア 2.1% 4.1% 4.3%
S&P500 1.6% 4.3% 6.6%
金融 1.0% 6.8% 18.7%
一般消費財・サービス -0.2% 2.4% 2.0%
コミュニケーションサービス -1.9% 1.8% 6.7%
騰落率上位(5日) 騰落率
アメリカン・タワー 7.6%
シスコシステムズ 7.3%
ターゲット 7.1%
コストコホールセール 7.0%
テキサス・インスツルメンツ 6.9%
騰落率下位(5日) 騰落率
テスラ -5.5%
ゼネラルモーターズ(GM) -5.5%
ゴールドマン・サックス・グループ -4.9%
ボーイング -4.3%
フォード・モーター -4.1%

注:個別銘柄の騰落率上位、下位はS&P100指数が母集団です。銘柄名はBloombergの表記により、当社WEBサイト・本文中の表記と異なる場合があります。
※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

先週の米国株式市場

国際的にはCOVID-19感染者数が増加傾向となっていること、トルコリラが中央銀行総裁の交代で急落したこと、また、スエズ運河の通航不能が長引きそうなことなど悪材料が多くありました。

また、米国内では経済指標が総じて弱く出たほか、インフラ投資計画が注目されるとともに、一層の財政支出を賄うための増税の行方も気にされ、3/24(水)までは調整地合いで推移しました。

一方、3/25(木)にはバイデン大統領がワクチン接種の目標を就任100日で1億回から2億回に引き上げたことや10年国債利回りが落ち着いていることなどを背景に押し目買いが入って反発に転じました。3/26(金)は2月のPCEコアデフレータが前月比0.1%増にとどまってインフレ懸念が和らぎ、主要3指数が揃って大幅続伸となりました。

S&P500指数は週間で1.6%高、NYダウは1.4高%の一方、ナスダック指数は0.6%の下落でした。

業種指数では、米10年国債利回りが落ち着いたことから、配当利回りが高い「不動産」「生活必需品」「公益事業」などが上位となっています。1.9%の下落となった「コミュニケーションサービス」は、大きなブロックトレードによって3/26(金)に株価が急落したバイアコムCBS B(VIAC)ディスカバリー A(DISCA)などのマイナス寄与が大きくなっています。一部の報道によると、不利になったポジションの損失を埋めるために売却を強いられた投資家が売りを出したとされます。

個別銘柄では、シスコ システムズ(CSCO)の上昇が目立ちました。ゴールドマンサックスが投資判断をニュートラルから買いに引き上げたことが効いたとみられます。経済再開によって企業の通信設備に対する投資が活発化する可能性があるとコメントしています。

経済指標では、2月の耐久財受注が前月比1.1%減と不振でした。また、2月の中古住宅販売件数は前月比6.6%減、新築住宅販売件数は同18.2%減と長期金利が上昇した影響が出ています。2月の個人消費支出が前月比1%減となったのは、寒波による影響とみられます。

今週の米国株式市場

バイデン大統領のインフラ投資計画発表、四半期末のポートフォリオリバランス、米中の経済指標、などが注目されます。

バイデン大統領が看板政策に掲げる「ビルド・バック・ベター(より良き復興)」計画が3/31(水)に遊説先のペンシルバニア州ピッツバーグで発表されます。同計画にはインフラ整備のほか、気候変動や所得格差への対応などが含まれ、関連支出は最大4兆ドル規模になるとみられています。

「財政調整措置」という手法を使って成立させた1.9兆ドルの「米国救済計画法」とは違い、今回は共和党議員の協力も必要となることから、市場ではこの計画を直ぐに織り込むことはないと考えられます。同計画がどの程度の期間を対象とするのか、また、巨額投資の財源をどのように賄おうとしているかが注目されます。

3/31(水)に四半期末を迎えるため、年金基金など大手機関投資家によるポートフォリオリバランスの取引が見込まれ、ボラティリティが上昇する可能性があります。年初来株価は上昇する一方、債券価格は金利上昇によって下落しているため、債券買い・株式売りのリバランスになると想定されています。株式の需給にはマイナスになるものの、債券買いで長期金利が落ち着くなら、さほど心配する必要はないかもしれません。

米中の主要経済指標は下記のように、総じて前月から改善が予想されています。

経済指標では、3/30(火)に米国の3月コンファレンスボード消費者信頼感(前月の91.3から96.8に改善の予想)、3/31(水)に中国の3月製造業・非製造業PMI(製造業は前月の50.6から51.2へ、非製造業は前月の51.4から52.0へ改善の予想)、米国の3月ADP雇用統計(前月比55万人増の予想)、4/1(木)に日本の3月日銀短観(大企業製造業のDIは前回の-10から-1に改善の予想)、米国の3月ISM非製造業景気指数(前月の60.8から61.4に改善の予想)、4/2(金)に米国の3月雇用統計(非農業部門雇用者数は前月比64.3万人増の予想)、などの発表が予定されています。

企業決算では、バイオエヌテック、マコーミック、マイクロンテクノロジー、カーマックスなどの発表が予定されています。

今週の5銘柄

今回はバイデン大統領が大規模なインフラ投資計画を発表することをにらみ、米国のインフラ投資計画に関連する銘柄をご紹介いたします。

「大規模なインフラ投資」は2016年にトランプ大統領が当選してから何度も市場の期待が高まる場面がありましたが、結局今日まで実現には至っていません。

しかし、(1)米国議会で共和党よりも財政支出に寛容な民主党が過半を占めていること、(2)過去1年間で850万人の雇用が減少しており雇用創出策が有効と考えられること、から今回はかつてなく実現の可能性が高まっていると考えられるのではないでしょうか。

そこで米国のインフラ投資から恩恵が期待される銘柄として、ユナイテッド レンタルズ(URI)、マーチン マリエッタ マテリアルズ(MLM)、セメックス ADR(CX)、エーイーコム(ACM)、ファスナル(FAST)の5銘柄をご紹介いたします。

図表3 取り上げた銘柄の投資指標

  株価
(3/26)
(ドル)
予想PER
(倍)
目標株価
(3/26)
(ドル)
年初来
騰落率
(%)
EPS増加率
(今期予想)
(%)
EPS増加率
(来期予想)
(%)
ユナイテッド レンタルズ(URI) 329.86 17.7 311.8 42.2 6.7 15.3
マーチン マリエッタ マテリアルズ(MLM) 341.24 30.3 332.2 20.2 -2.4 14.6
セメックス ADR(CX) 6.71 22.6 7.2 29.8 黒字転換 43.1
エーイーコム(ACM) 64.44 23.7 63.4 29.4 26.4 15.5
ファスナル(FAST) 50.56 32.4 49.0 3.5 4.6 10.2

※BloombergデータをもとにSBI証券が作成

今週の注目銘柄

買付 チャート 銘柄 株価
(3/26)
予想PER
(倍)
ポイント
買付チャートユナイテッド レンタルズ(URI)329.86ドル17.7

【建機レンタルの最大手】

・米国最大の建機レンタルの会社で、架空リフト、空気圧縮機、圧縮機、コンクリート機器、地ならし機、フォークリフト、発電機などを提供しています。米国49州に1,000以上の拠点を展開し、2019年の米国市場のシェアは13%で、2位のサンベルトの7%を大きく引き離して最大です。顧客別の売上は、非住宅建設(インフラ建設を含む)が49%、産業その他が46%、住宅建設が5%となっています。

・2020年12月期はCOVID-19の影響もあって売上が前年比9%減、調整後EBITDAが同10%減となりましたが、2021年12月期はそれぞれ1〜6%増、0〜5%増へ改善するガイダンスです。バイデン大統領が目指すインフラ投資計画が実現する場合、米国売上が9割以上を占めるため、恩恵が最も大きい企業の一つになると期待されています。

買付チャートマーチン マリエッタ マテリアルズ(MLM)341.24ドル30.3

【建設骨材の大手】

・米国南東部ノースカロライナ州に本社を置く、骨材(砂利、砕石)、セメント・コンクリートなど建設資材を供給する企業です。南東部、南部、中西部を中心に26州およびカナダなどに事業展開しています。18年4月に同業のブルーグラスマテリアルズを16.3億ドルで買収、需要拡大に対応するために生産能力を拡張しました。

・2020年12月期の売上は前年比横ばいにとどまりましたが、10-12月期には前年同期比7%増と業績モメンタムが改善しています。10-12月期は住宅建設市場が活況であったことや天候がマイルドで建設シーズンが延長されたことから同社製品への需要が強く、営業利益は同30%増と好調でした。出荷数量は、骨材が前年同期比4%増、セメントが同12%増、コンクリートが同17%増などとなっています。バイデン大統領のインフラ投資計画が実現するなら、道路の補修は中心的な課題とされ、恩恵が大きいと期待されます。

買付チャートセメックス ADR(CX)6.71ドル22.4

【セメント・コンクリートで米国2位のグローバル企業】

・セメント・コンクリート、骨材を中心に世界50ヵ国に展開するメキシコのグローバル企業です。セメント・コンクリートでは米国で欧州企業のラファージュホルシムに次ぐ2位、世界でも5位に位置します。2020年12月期の地域別売上は、米国が31%のほか、メキシコ22%、欧州中東アフリカアジア34%、中南米11%、その他2%となっています。米国のインフラ投資計画が実行される場合は、業績拡大をけん引すると期待されます。

・2020年12月期はCOVID-19のパンデミックによる混乱から売上は前年比1%減、営業利益が同3%増にとどまりましたが、10-12月期にはそれぞれ前年同期比9%増、16%増と業績モメンタムが回復しています。2020年12月期の米国事業は、売上が前年比6%増、営業利益が同19%増と相対的に好調が維持されました。2021年12月期のガイダンスは、営業利益が前年比10%増の27億ドルを見込んでいます。

買付チャートエーイーコム(ACM)64.44ドル23.7

【インフラ中心の建設コンサルティング企業】

・建設・設計、コンサルティングサービスを提供する総合エンジニアリングのグローバル企業です。2020年の地域別売上構成比は、米国54%、アジア太平洋21%、欧州中東アフリカ20%、カナダ5%、産業別売上構成比は、運輸35%、施設34%、環境・水28%、新エネルギー3%です。米国のインフラ投資拡大から恩恵を受けられる事業ポートフォリオになっていると言えるでしょう。

・20年10-12月期の決算は、売上が前年同期比2%増、調整後純利益は海外部門の利益率改善によって同28%増、自社株買いによる発行済株式数の減少が加わり、調整後EPSは同35%増と好調でした。受注残も前年同期比9%増でした。この好調を受けて21年9月の調整後EPSのガイダンスを前年同期比26%増に相当する2.6〜2.8ドルに引き上げています。

買付チャートファスナル(FAST)50.56ドル32.4

【工業・建設用品の卸売大手】

・工業・建築用品の卸売大手で、事業者向けに工業用のネジ、ボルト、粘着テープなど幅広い部品や道具を扱います。北米中心に約2,000店舗を展開、1,200超の顧客施設内のオンサイト拠点や自動販売機の設置で売上を伸ばしています。2020年12月期の産業別売上構成比は、製造業39%、製造業(重量機器)23%、建設11%、卸売業者8%、政府・教育8%、運輸7%などです。米国売上は85%です。

・2020年12月期はネジ、ボルトなどの販売が減少した一方、COVID-19関連の防護具(マスクやフェイスシールドなど)の売上が増えて、売上が前年比6%増、EPSが同8%増と堅調でした。2021年12月期は防護具の売上鈍化の一方、製造業回復の恩恵が期待されます。インフラ投資が活発化すれば、さらに恩恵を受けると見込まれます。

注:予想PERはBloomberg集計のコンセンサス予想EPSによります。使用した予想EPSの決算期は、エーイーコムが21年9月期、その他は21年12月期です。
※会社資料、BloombergデータをもとにSBI証券が作成

主要イベントの予定

  経済指標・イベント 企業決算・イベント
29(月)    
30(火) ・米S&Pコアロジック住宅価格(1月)
・米コンファレンスボード消費者信頼感(3月)
バイオエヌテック、マコーミック
31(水) ・中国製造業・非製造業PMI(3月)
・ユーロ圏消費者物価指数(3月)
・バイデン大統領がインフラ投資計画発表(ピッツバーグ)
・米ADP雇用統計(3月)

・米中古住宅販売成約(2月)
マイクロンテクノロジー
4月
1(木)
・日銀短観(3月)
・財新中国製造業PMI(3月)
・OPECプラス閣僚級会合(オンライン)
・米新規失業保険申請件数(3月27日に終わる週)
・ISM製造業景気指数(3月)
・米自動車販売台数(3月、2日までに発表)
カーマックス
2(金) ・米雇用統計(3月)  
5(月) ・米ISM非製造業景気指数(3月)
・米製造業受注(2月)
 
6(火) ・財新中国製造業PMI(3月)
・米求人労働異動調査(2月)
 
7(水) ・米貿易収支(2月)
・FOMC議事録(3月16、17日分)
・米消費者信用残高(2月)
 
8(木) ・ユーロ圏生産者物価指数(2月)
・米新規失業保険申請件数(4月3日に終わる週)
 
9(金) ・中国生産者・消費者物価指数(3月)
・中国資金調達総額(3月、15日までに発表)
・米生産者物価指数(3月)
 

注:日付は現地時間によります。(E)はBloombergによる予想を示します。企業決算の赤字でのハイライトは、当社顧客保有人数の1〜30位、青字のハイライトは31〜50位を示します。
※Bloombergデータ、各種報道をもとにSBI証券が作成

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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