Jirapong - stock.adobe.com
決算速報(現地2/17寄り前発表)
●決算発表当日の株価:1,425.00ドル(-3.32%)
●売上高:9.78億ドル(予想9.10億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:1.58ドル(予想1.21ドル)〇市場予想を上回った
●取扱高(GMV):411億ドル(予想億381億ドル)〇市場予想を上回った
●2021/12期通期売上高見通し:2020年ほどではないが、「急速に」成長する ×減速を示唆
10-12月期の業績は市場予想を上回りましたが、2021年の売上高成長率が2020年に比べ減速することが示唆され、株価は売りに押されました。
決算発表当日を含む、過去半年間のチャート
※出所:トムソン・ロイター(現地2/17までの過去半年間、移動平均線は200日)
決算のポイント
●7-9月期同様、10-12月期の売上高や取扱高(GMV)は前年同期比でほぼ倍増しました。
●2020/12期の通期売上高は前年同期比+86%となりましたが、引き続き「急速に」成長するものの、2021年の成長率は2020年ほどではないとされました。
経営陣の主なコメント
●当社はこの新型コロナのパンデミックのなか、必要とされている機能を提供できた。これは過去数年間、予想していたよりも早く到来したものの「eコマースが加速する時代」に向けて投資を行ってきた成果だ。
●当社は2021年、こうした取り組みをさらに強化し、当社と当社の顧客のさらなる成長につなげていく。
●2021年は新型コロナワクチンの広まりなどにより人々がより自由に移動し、全体的な経済環境は改善すると予想している。
●2020年はeコマースへのシフトが加速したものの、いくらかの消費者はオフラインでの買い物に回帰すると思われ、今後のオンラインへのシフトはより標準的なペースに戻ると思われる。
●「Shopify Fulfillment Network」の基盤をさらに強固なものへとしていく。
●「Shop App」についても改善を進めていく。
決算を受けたマーケットの反応
決算発表を受け一時は8%を超える下落となったものの、売りが一巡した後は下げ幅を縮めました。
前日決算発表を行ったパランティア テクノロジーズ(PLTR)も2021年の成長が減速することを示唆し大きく売られましたが、ショッピファイもまた、2021年の成長ペースが減速するというコメントが嫌気され売りに押されました。
しかしながら2020年の売上高は前年同期比+86%であり、経営陣の「2020年には劣るものの急速に成長する」というコメントは十分に前向きであるとも考えられますので、それほど悲観する必要もないのかもしれません。また、複数のアナリストが決算発表を受け目標株価を引き上げるなど、アナリストの反応もいくつか前向きなものがでているようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:1354.37ドル(2/17時点)