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決算速報(現地4/29引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):3,558.90ドル(+2.35%)
●売上高:1,085.2億ドル(予想1,045.6億ドル)〇市場予想を上回った
●EPS:15.79ドル(予想9.69ドル)〇市場予想を上回った
●「AWS」純売上高:135.0億ドル(予想130.9億ドル)〇市場予想を上回った
●4-6月期売上高見通し:1,100億〜1,160億ドル(予想1,083.5億ドル)〇市場予想を上回った
●4-6月期営業利益見通し:45億〜80億ドル(予想69.9億ドル)×中央値は市場予想を下回った
1-3月期の売上高とEPSが市場予想を大きく上回ったことで、株価は時間外取引で上昇しました。
引け後の時間外取引のチャート
※出所:BloombergのデータよりSBI証券作成
決算のポイント
●1-3月期の売上高とEPSが市場予想を大きく上回りました。
●プライム会員向けセール「プライムデー」が今年は4-6月期に開催されると発表されました。
●ジェフ・ベゾスCEOの退任時期について新たな情報はありませんでした。
経営陣の主なコメント
●欧州における「翌日配送」の状況は新型コロナのパンデミック前の水準に戻っている。
●米国については需要の高まりなどもありまだ「翌日配送」がパンデミック前の水準には戻っていない。
●クラウド用のデータセンターや配送センター、ビデオ配信向けのコンテンツなどに引き続き投資を行っていく。
●顧客からより注目を集めるために「プライムデー」を1ヵ月ほど前倒しする。これはマーチャンダイズにとっても良いことになると思う。
●去年も新型コロナのパンデミック前には、「プライムデー」を前倒しすることを検討していた。
●「Twitch」の1日当たりのビジター数は3,500万人に達し、前年と比較して滞在時間は倍増している。
●4-6月期の新型コロナ関連のコストは15億ドル程度の見込み。
決算を受けたマーケットの反応
1-3月期の売上高とEPSが市場予想を上回ったことで、時間外取引でこれまでの史上最高値を更新しました。
決算発表直後から上昇し、株価は時間外取引で一時3,650ドルを超える水準まで上昇しました。しかし、その後はやや上げ幅を縮小する展開となり、一部報道では「新型コロナの感染が抑え込まれた場合、eコマースへの需要が減少し打撃を受けるという根強い見方が背景にある」などとコメントされていました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:4038.36ドル(4/29時点)