決算速報(週末の8/1に急遽発表)
●決算発表後の時間外取引:週末の8/1に急遽発表されたため、時間外取引はレポート作成時点では行われていません。
●調整後売上高:46.8億ドル(予想50.9億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:0.66ドル(予想0.30ドル)〇市場予想を上回った
●決済サービスの取扱高(GPV):428億ドル(予想368億ドル)〇市場予想を上回った
●ビットコイン売上高:27.2億ドル(予想34.0億ドル)×市場予想を下回った
●後払い決済サービスを手がける豪アフターペイを290億ドル相当で買収(全額株式交換)すると発表しました。
後払い決済サービスを手がける豪アフターペイを290億ドル相当で買収(全額株式交換)するという発表とともに、予定されていた8/5の引け後ではなく週末の8/1に急遽決算発表が行われました。
決算のポイント
●4-6月期の調整後売上高は市場予想を下回ったものの、ビットコイン売上高の下振れの影響が大きく、市場の評価は分かれそうです。
●4-6月期のGPVは市場予想を大きく上回りました。
●個人間の送金や株式取引、ビットコインの売買ができる「Cash App」アプリについては、月間アクティブ顧客数が6月に4,000万人以上になったとしています。
●後払い決済サービスを手がける豪アフターペイを290億ドル相当で買収(全額株式交換)すると発表しました。
経営陣の主なコメント
●従来のクレジットカードなどから、特に若年層が離れるなか、「後払い」のコンセプトは収益化のチャンスとなる。
●「アフターペイ」は「Cash App」のほか、小規模事業者向けのセラー製品にも統合する予定だ。
●当社はフェアでアクセスが容易な金融システムを作ったが、「アフターペイ」はそうした理念に合致する形の、信頼されたブランドを構築している。
●買収は2022年1-3月期に完了する見込みだ。
決算を受けたマーケットの反応
週末に急遽決算発表が行われたため、時間外取引はレポート作成時点で行われていません。
また、アナリストなどのコメントも現地がまだ週末のためかあまり出ていないようなので、8/2の現地マーケットが開いた後でないと実際のところはわかりませんが、ポイントはビットコインの売上高が下振れしたことをマーケットがどのように捉えるかという点と、「アフターペイ」の買収金額の妥当性をマーケットがどのように考えるかということになるのではないかと思われます。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:276.94ドル(8/1時点)