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決算速報(現地11/2寄り前発表)
●決算発表当日の株価:45.45ドル(+4.15%)
●売上高:240.9億ドル(予想226.8億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:1.34ドル(予想1.08ドル)〇市場予想を上回った
●2021/12期通期売上高見通し:従来予想の780億〜800億ドルから810億〜820億ドルへと引き上げた(予想812.7億ドル)〇レンジ中央値は市場予想を上回った
●2021/12期通期調整後EPS見通し:従来予想の3.95〜4.05ドルから4.13〜4.18ドルへと引き上げた(予想4.06ドル)〇市場予想を上回った
●2022/12期新型コロナワクチン売上高見通し:約290億ドル(予想229.5億ドル)〇市場予想を上回った
来年の新型コロナワクチンの売上高見通しが市場予想を上回ったことなどを受け、11/2の取引で株価は4%を超える上昇となりました。
決算発表当日のチャート
決算のポイント
●7-9月期の売上高と調整後EPSが市場予想を上回りました。
●2021/12期の売上高と調整後EPS見通しが市場予想を上回りました。
●2022/12期の新型コロナワクチン売上高見通し(約290億ドル)は2021/12期の見通し(360億ドル)を下回るものの、市場予想を上回りました。
経営陣の主なコメント
●2022年の新型コロナワクチン売上高見通しは契約済みとなっている17億回分のワクチンをベースとしたもの。
●この見通しは保守的なもので、提携先は来年40億回分の製造能力があり、当然当社はさらなる契約の獲得に動いている。
●まだ多くの国々は購入の契約をしておらず、さらには国以外のプライベートな契約もありうる。
●当社は高所得の国々のみにワクチンが行くことを望んでおらず、全ての場所へ行きわたることを望んでいる。
●2-5歳向けの臨床試験のデータが10-12月期に出るだろう。
●2022年以降も新型コロナワクチンについて非常に大きな売上高を見込んでいる。
決算を受けたマーケットの反応
来年以降の新型コロナワクチン売上高見通しなどが好感され、株価は4%を超える上昇となりました。
寄り付き後は一旦売りに押される場面もありましたが、間もなく切り返し、その後は引けにかけて買いが優勢となりました。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:46.89ドル(11/3時点)