決算速報(現地2/16引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):258.10ドル(-2.64%)
●売上高:76.4億ドル(予想74.2億ドル)〇市場予想を上回った
●データセンター向け売上高:32.6億ドル(予想31.5億ドル)〇市場予想を上回った
●ゲーム向け売上高:34.2億ドル(予想33.6億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:1.32ドル(予想1.22ドル)〇市場予想を上回った
●2-4月期売上高見通し:81.0億ドル±2%(予想72.2億ドル)〇市場予想を上回った
11-1月期の業績や2-4月期の売上高見通しは「市場予想」を上回ったものの、市場の「実際の期待値」を上回ることはできなかったようです。
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
●11-1月期の業績や2-4月期の売上高見通しが市場予想を上回りました。
●データセンター向け売上高とゲーム向け売上高も揃って市場予想を上回りました。
●英半導体設計大手Arm(アーム)の買収は頓挫したものの、Arm関連は非常に多くのプロジェクトが進行しているとしています。
経営陣の主なコメント
●Armの買収を承認したことについては、最善の試みだったと考えている。
●Arm買収については規制当局からの逆風が強すぎた。
●非常に多くのArm関連のプロジェクトがあり、今後多くのArmベースのCPUが登場するだろう。
●「NVIDIA Grace CPU」はArmベースCPUの始まりに過ぎない。
●成長は主にデータセンター向けが牽引する見通し。
●データセンター向けの成長ペースは加速するだろう。
●ゲーム向けも成長に貢献する。
●ゲーム向けGPUの供給は引き続き需要に追い付いていない。
●サプライチェーン上の問題でデータセンター向け商品を十分に供給できていない。
●四半期ごとにサプライチェーン上の問題は和らぐ見通し。
決算を受けたマーケットの反応
決算発表直後は乱高下する場面もありましたが、徐々に売りが優勢となりました。
市場の「実際の期待値」はアナリストの予想をBloombergなどが集計し算出している「市場予想」よりも高かったようで、一部アナリストからは「エヌビディアについては投資家の期待値はいつも市場予想とは別のところにあり、より大きく市場予想を上回ることが期待されていた可能性がある」などといったコメントが聞かれました。
もっとも、「業績自体は良好で、数日もすれば投資家がエヌビディアのポテンシャルを再評価するだろう」といった声も聞かれ、今回の決算発表はやや「期待外れ」だったものの、内容自体はそれほど悪くなかったといえるのかもしれません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:343.45ドル(2/16時点)