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決算速報(現地4/28引け後発表)
●売上高:972.8億ドル(予想939.8億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:1.52ドル(予想1.42ドル)〇市場予想を上回った
実績値は申し分ない決算でしたが経営陣はロシア・ウクライナ問題による売上への影響、サービス事業の成長鈍化や中国でのコロナの悪影響について慎重な見通しを示し株価は3.66%の反落となりました
29日通常取引の日中足チャート
※※決算は28日の引け後に発表しております。チャートは29日の通常取引の日中足を描画し、下記に決算のポイントを記載しております。
決算のポイント
アップル製品売上
●トータル:774.6億ドル(予想739.1億ドル)〇市場予想を上回った
●iPhone 505.7億ドル(予想481.6億ドル)〇市場予想を上回った
●Mac 104.4億ドル(予想91.3億ドル)〇市場予想を上回った
●iPad 76.5億ドル(予想71.1億ドル)〇市場予想を上回った
●ウェアラブル・家電 88.1億ドル(予想90.6億ドル)X市場予想を下回った
サービス収入
●198.2億ドル(予想197.5億ドル)〇市場予想を上回った
地域別売上高
●北米:408.8億ドル
●欧州:232.9億ドル
●中国:183.4億ドル
●日本:77.2億ドル
●その他アジア太平洋:70.4億ドル
財務面
●粗利益率 43.7%(予想43.0%)〇市場予想を上回った、前年同期42.5%から上昇
●四半期配当額を22セントから23セントに増額。既存の自社株買いプログラム900億ドル追加で増額
経営陣の主なコメント
●クックCEOは大規模なM&A実施については引き続き検討中とし、中小規模のM&Aを実施し知的財産や人的資源の確保に引き続き注力中とコメントしました
決算を受けたマーケットの反応
売上高、利益とも過去最高を更新し、かつ市場予想も上回りました。加えて四半期配当を22セントから23セントに増配、追加的自社株買い900億ドルを取締役会が承認するなど株主還元も充実させました
実績値は申し分ない決算でしたが経営陣はロシア・ウクライナ問題による売上への影響、サービス事業の成長鈍化や中国でのコロナの悪影響について慎重な見通しを示し株価は3.66%の反落となりました。クックCEOは大規模なM&Aを検討しているとコメントするなど将来の成長に対する布石は打っていると思われますが、全体的に成熟感が漂うサプライズに欠ける内容でした。投資家はARヘッドセットや自動車など爆発的な成長が期待できる新製品を待ち望んでおり新たな材料待ちと言えそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:188.84ドル(4/29時点)