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決算速報(現地5/17寄り前発表)
●決算発表当日の株価:300.95ドル(+1.68%)
●売上高:389.1億ドル(予想368.3億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:4.09ドル(予想3.71ドル)〇市場予想を上回った
●2023/1期通期既存店売上高見通し:従来予想の「やや前向き」から+3%とした(予想+1.45%)〇市場予想を上回った
●2023/1期通期EPS見通し:従来予想の一桁台前半の伸びから一桁台半ばの伸びへと引き上げた
●2023/1期通期営業利益率見通し:従来予想の「横ばい」から+15.4%へと引き上げた(予想+15.24%)〇市場予想を上回った
売上高、調整後EPSは市場予想を上回りました。23/1月期通期の既存店売上、営業利益率見通しも市場予想を上回る好調な決算でした
17日通常取引の日中足チャート
決算のポイント
●店舗数:2,316店(予想2,319店)△市場予想とほぼ一致した
●既存店売上:+2.20%(予想-2.44%)〇市場予想を上回った
●米国既存店売上:+1.70%(予想-1.75%)〇市場予想を上回った
●粗利益率 :+33.8%(予想33.7%)〇市場予想を上回った
●取扱高:-8.2%
●平均取扱単価成長率:+11.4%(予想+3.65%)〇市場予想を上回った
●在庫:252.97億ドル(予想191.14億ドル)市場予想より多かった
経営陣の主なコメント
●昨年の2-4月期決算は追い風を受け過去最高を記録した。今年の2-4月期決算も売上高は+3.8%で堅調な業績を達成できた
●春の気温上昇が遅く北米などは影響があったと考えますがメキシコ、カナダは良好でした
●Eコマースの伸びは+3.7%だった。オンライン注文の店舗での受け取りは半分以上であり戦略が成功していると考えております
●顧客の満足度を意識しながら物流コスト、調達コストの圧縮を目指します
●株主還元は配当金で20億ドル、自社株買いで22.5億ドルを実施しました
決算を受けたマーケットの反応
売上高、調整後EPSは市場予想を上回りました。23/1月期通期の既存店売上、営業利益率見通しも上方修正、市場予想を上回る好調な決算でした。
インフレによるコスト増、利益圧迫や消費意欲の低下による売上鈍化などが懸念されておりましたがそれらを払拭する好決算でした。取扱高は-8.2%と減少したものの平均取扱単価は+11%と市場予想の+3.65%を大きく上回るなど同社の販売力が証明されました。足元の金利上昇の影響も特に見られないようです。アナリストの評価も同社の先行きに関して楽観的な見通しが目立つようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:363.08ドル(5/17時点)