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決算速報（現地5/26寄り前発表）
●決算発表当日の株価：94.48ドル（+14.79%）
●売上高：2,040.5億人民元（予想2,005.9億人民元）〇市場予想を上回った
●調整後EPS：7.95人民元（予想7.10人民元）〇市場予想を上回った
●年間アクティブ・ユーザー数：13.1億人（予想8.9億人）〇市場予想を大きく上回った
●粗利益率：31.9％（予想31.4％）△市場予想とほぼ一致した
売上高、調整後EPSは市場予想を上回りました。特に年間アクティブ・ユーザー数は13億人超えと市場予想を大きく上回りました
26日通常取引の日中足チャート
決算のポイント
●中国コマース事業売上高：1,403.3億人民元（予想1,368.9億人民元）〇市場予想を上回った
●インターナショナル・コマース事業売上高：143.4億人民元（予想156.2億人民元）X市場予想を下回った
●ローカル・コンシューマー・サービス事業売上高：104.5億人民元（予想100.6億人民元）〇市場予想を上回った
●クラウド・コンピューティング事業売上高：189.7億人民元（予想204.0億人民元）X市場予想を下回った
●デジタルメディア・エンターテインメント事業売上高：80.1億人民元（予想80.4億人民元）△市場予想とほぼ一致した
●中国における年間アクティブ・ユーザー数は一つのゴールである10億人超を達成した
●流通取引総額（GMV）は8.3兆人民元に達した
経営陣の主なコメント
●22/3月期通期は一つの目標である中国国内10億人の年間アクティブ・ユーザー数を達成、年間の純増数は1億1,300万人でした
●世界全体では13.1億人、年間の純増数は1億7,700万人でした
●流通取引総額（GMV）の合計は8.3兆人民元で、中国国内で8兆人民元に達しました
●クラウドコンピューティング事業は中国で業界をリードし、営業利益ベースでは年間で初の黒字となりました
●中国におけるコロナの感染再拡大により4月の売上高の伸びは前年同期比で1桁台前半の減少を予想
●地政学的な対立や先行き不透明感があるが、当社は消費におけるグローバリゼーションに注力します
●海外顧客にローカルなモノ、サービスを提供するために海外向けEコマースのインフラを構築し世界的な物流網整備に積極的に投資します
●クラウド・コンピューティング・ビジネスは大きな可能性を秘めている。世界中のさまざまな顧客にサービスを提供、22/3月期通期で年間売上高は746億人民元で前年比で23％の成長を遂げました
●中国のクラウド市場規模は2025年までに1兆人民元に達すると予測
●22年3月31日現在、3,430億人民元の現金同等物を保有、堅調なキャッシュフローにより支えられている
決算を受けたマーケットの反応
売上高、調整後EPSは市場予想を上回りました。特に年間アクティブ・ユーザー数は13億人超えと市場予想を大きく上回りました。株価は決算発表を好感、マーケット全体の上昇という追い風も受けながら約15％の大幅高となりました。
中国のロックダウンの影響が警戒されるなか、売上高、利益、年間アクティブ・ユーザー数など予想外に良好な決算発表でした。注目のクラウド事業は1-3月期の売上高は市場予想を下回ったものの拡大傾向が伺えます。株価は2016年の水準にあり、割安感と意外感から買いが先行したようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均：159.64ドル（5/26時点）
