2Q決算速報(現地7/22寄り前発表)
●決算発表当日の株価:39.84ドル(+0.81%)
●売上高:11.8億ドル(予想13.2億ドル)×市場予想を下回った
●調整後EPS:-0.08ドル(予想0.14ドル)×市場予想を下回った
●マネタイズ化しているデイリーアクティブユーザー数(DAU)2億3,780万人(予想2億4,680万人)×市場予想を下回った
売上高、調整後EPSとも予想を下回りました。重要指標の一つであるマネタイズ化しているデイリーアクティブユーザー数(DAU)も2億3,780万人と予想の2億4,680万人を下回りました。ただ前年同期比では+17%で、前四半期の2億2,900万人からも増加しました。
決算発表当日のチャート
決算のポイント
●広告収入:10.8億ドル(予想13億ドル)×市場予想を下回った
●データライセンス: 1.0億ドル(予想1.0億ドル)△市場予想とほぼ一致した
●米国デイリーアクティブユーザー:4,150万人(予想4,237万人)×市場予想を下回った
●世界デイリーアクティブユーザー:1億9,630万人(予想2億0,510万人)×市場予想を下回った
●フリーキャッシュフロー:-1.2億ドル(予想3.0億ドル)×市場予想を下回った
経営陣の主なコメント
●カンファレンスコールやガイダンスの発表は買収を控えていることやマスク氏と係争中であることなどを理由に実施しませんでした。
●売上高の減収については「マクロ環境に関連した広告業界の逆風と、マスク氏の買収保留に絡む不透明性」を理由に挙げており一部の広告主がツイッターへの広告掲載を控えた可能性を示唆しました。
決算を受けたマーケットの反応
売上高、調整後EPSとも予想を下回りました。重要指標の一つであるマネタイズ化しているデイリーアクティブユーザー数(DAU)も2億3,780万人と予想の2億4,680万人を下回りました。ただし前期の2億2,900万人からは増加しました。株価はスナップ(SNAP:4-6月決算発表で広告売上が低迷)が39%安と急落するのを横目に0.8%高と値を保ちました。
決算で最終損益は2億7000万ドルの赤字(前年同期は6500万ドルの黒字)と20年4〜6月期以来、8四半期ぶりに赤字に転落。不振の理由をマスク氏に転嫁するかのような現経営陣のコメントは不興を買っていますが広告事業の不振はある程度株価に織り込まれていたようです。そんななかDAUが増加するなど顧客の一定程度の支持が確認されたことが株価の下支え要因となったようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:43.05ドル(7/22時点)