monticellllo - stock.adobe.com
2Q(4-6月期)決算速報(現地7/26寄り前発表)
●決算発表当日の株価:63.21ドル(+1.64%)
●売上高:113.0億ドル(予想106.8億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:0.70ドル(予想0.67ドル)〇市場予想を上回った
●2022/12期通期オーガニック売上成長:従来予想の7〜8%増から12〜13%増に上方修正(予想10.3%)〇市場予想を上回った
●2022/12期通期比較可能EPS見通し:5〜6%増
●2022/12期通期CAPEX(資本的支出):据え置きの15億ドル
売上高、調整後EPSともに予想を上回りました。2022/12期通期オーガニック売上成長を従来予想の7〜8%増から12〜13%増に上方修正しました
決算発表当日のチャート
決算のポイント
●ユニットケース販売量:8.0%増(予想2.1%)〇市場予想を大きく上回った
「ユニットケース」は全世界のコカ-コーラで使用される共通のケース単位(5.678リットル)
●オーガニック売上成長:16%増(予想8.2%増)〇市場予想を大きく上回った
●調整後粗利益率:59.0%(予想60.0%)×市場予想を下回った
●北米売上高:40.3億ドル(予想38.7億ドル)〇市場予想を上回った
●欧州・中東・アフリカ売上高:21.8億ドル(予想19.0億ドル)〇市場予想を上回った
●アジア太平洋売上高:15.7億ドル(予想14.8億ドル)〇市場予想を上回った
●南米売上高:11.2億ドル(予想11.9億ドル)x市場予想を下回った
●フリーキャッシュフロー:36.5億ドル(予想38.0億ドル)x市場予想を下回った
経営陣の主なコメント
●2Qも当社の事業は好調で業界も堅調だった。当社は数量、売上高とも成長できた四半期で、下期の売上増にも手ごたえを感じている
●コスト増加要因となるが成長への投資は継続している、またドル高は5〜6%の逆風と見込んでいる
●2Qの事業環境は地域により様々な変化を見せた。インフレ圧力の高さ、パンデミックからの回復がある一方、中国はロックダウンを再度実行、ウクライナ侵攻は継続している
●消費を取り巻く環境は楽観視はしていないが、販売は回復しつつある。インドは過去最高の四半期となった、日本も回復が進んでいる。ただ中国はロックダウンの影響から販売減だった
決算を受けたマーケットの反応
売上高、調整後EPSともに予想を上回りました。2022/12期通期オーガニック売上成長を従来予想の7〜8%増から12〜13%増に上方修正しました。決算発表を受け株価は一時2.6%高まで上昇しましたが1.6%高で取引を終えました。目先の上値抵抗ラインとみられる64ドル台にさしかかったこと、市場全体が大きく下落していたことなどが重しとなったようです。
決算では世界販売の好調、下期への手ごたえ(成長率予想を上方修正)を示しました。粗利益率は59.0%と前年同期の61.4%から低下したもののインフレが進むなか高い利益率を維持していると言えそうです。マクロ経済の不透明感、金利は上昇局面と見られますが同社の堅実なビジネスモデルは依然かがやきを放っていると言えそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:69.48ドル、予想PER25.7倍、配当利回り2.78%(7/26時点)