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3Q(4-6月期)決算速報(現地7/28引け後発表)
●決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):162.02ドル(+2.97%)
●売上高:829.6億ドル(予想827.6億ドル)〇市場予想を上回った
●調整後EPS:1.20ドル(予想1.16ドル)〇市場予想を上回った
●売上高総利益率:43.3%(予想42.8%)〇市場予想を上回った
●フリーキャッシュフロー:207.9億ドル(予想177.8億ドル)〇市場予想を上回った
●資本的支出(CAPEX):21.0億ドル(予想24.1億ドル)
売上高、調整後EPSとも市場予想を上回りました。3Q決算としては売上高過去最高を更新、消費後退観測を払拭する好決算と評価されたようです
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
製品別売上高
●iPhone 406.7億ドル(予想388.5億ドル)〇市場予想を上回った
●Mac 73.8億ドル(予想84.5億ドル)x市場予想を下回った
●iPad 72.2億ドル(予想69.3億ドル)〇市場予想を上回った
●ウェアラブル・家電 80.8億ドル(予想88.2億ドル)X市場予想を下回った
サービス収入
●196.0億ドル(予想197.5億ドル)x市場予想を下回った
地域別売上高
●北米:374.7億ドル(予想386.2億ドル)x市場予想を下回った
●欧州:192.9億ドル(予想193.8億ドル)x市場予想を下回った
●大中華圏:146.0億ドル(予想136.5億ドル)〇市場予想を上回った
●日本:54.5億ドル(予想63.3億ドル)x市場予想を下回った
●その他アジア太平洋:61.5億ドル(予想54.0億ドル)〇市場予想を上回った
財務面
●四半期配当額は23セント、前四半期から据え置いた。自社株買いは217億ドル実施
経営陣の主なコメント
●3Q(4-6月期)の売上高は830億ドルで3Qとしては過去最高だった。サプライチェーン問題やドル高によるアゲンスト、ロシア問題など様々な問題があったが予想を上回る結果だった
●なかでもブラジル、インドネシア、ベトナムでは二桁の伸びを示し特にインドでの売上高は倍増した
●当社事業を取り巻く環境は引き続き不透明感に覆われており売上高は見通しは控える。しかし4Qは3Qを上回る成長を維持できると見ており、粗利益率は41.5〜42.5%と予想する
●iPhoneの売上高も3Qでは過去最高となった。iPhoneはスマートフォンのゴールデン・スタンダードである、シネマティック・モードやマクロ撮影などiPhone13のラインナップは高い評価を得ている
●ウェアラブルホーム&アクセサリー事業はイノベーションが評価され顧客の増加が続いている。Apple Watchはトレーニング、睡眠サイクル、服薬に関するデータ処理機能をwatchOS9に搭載、FDA承認を得た心房細動履歴機能も搭載している
決算を受けたマーケットの反応
売上高、調整後EPSとも市場予想を上回りました。3Q決算としては売上高過去最高を更新、消費後退観測を払拭する好決算と評価されたようです。引け後の取引で株価は上昇、2.97%高の162.01ドルで取引を終えました
その結果、株価は長期サポートラインとして意識される200日移動平均線を上回る水準まで上昇。安値からの反発は既に10%を超えており強気相場入りが改めて意識される展開となりそうです
アップルは例年4QにiPhoneの新製品を発表、年末商戦にかかる1Qに繋げていく。サプライチェーン問題やドル高など困難な状況克服に自信を示し3Qの手ごたえを表明したアップル。下期の米国株式市場の中心銘柄の一社として期待が高まります
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:179.34ドル(7/28時点)