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【外国株式】僕自身のリスク管理哲学

2017/02/06

僕自身のリスク管理哲学は、シンプルです。

ポジションを払い、キャッシュにすることの重要さ

まず最も有効なリスク管理はキャッシュ・ポジションを増やしたり、減らしたりすることで実現できます。

先物を売りつないでおく、プット・オプションを購入するなどのヘッジには、すべてコストがつきまといます。おまけに「完璧なヘッジ」というのは得られにくいです。

だからまず「現物株を買う……そして見込みが外れたら、サッサと降りてキャッシュにする」という基本動作をちゃんとマスターすることが必要です。

ポジションの中身がなにで、どれだけの分量を買っているか?

ひとくちに「現物株を買う…見込みが外れたら、降りる…」と言っても、何を買っているか? どれだけの分量、買っているか? でリスク管理は大きく異なってきます。

投資家としての自分の次のアクションを決めるのは、自分の判断ではありません。そのときのポジションが、自ずとそれを決めてしまうのです。

投資家は、自分が建てたポジションのいいなりになり、奴隷化するのです!

分量を間違ったリーマン・ブラザーズ

一例として、リーマン・ブラザーズには、「一国一城の主」を自負する、百戦錬磨のトレーダーたちが沢山居ました。みんな相場が上手かったし、がんがん儲けていました。

そんな剛毅な連中が、なぜ倒産の憂き目に遭ったのか……それはポジションです。

つまりレバレッジを使い30倍や40倍の相場を張っていたがために、ちょっとした些細な相場のアヤに引っ掛かって、叩きのめされたのです。言い換えれば「分量が、多すぎた」わけです。

これは我々個人投資家にも100%当てはまります。FXやCFDはレバレッジ商品ですので、自分の過ちが顕微鏡で拡大されるみたいに、グワッ!と大きく拡大されます。

レバレッジとは「借金」に他ならないわけですが、借金して相場を張った時は、常にピリピリ緊張する必要があります。

このようなトレードの際は、逆指値を励行するなどの用心が欠かせません。

分量が「ちょっぴり」のときは、ムダにびくびくしないこと

この反面、バリュー株を、じぶんの投資資金の10分の1だけをつかって購入するような場合、逆指値を這わせたりするのは、滑稽です。

そもそも、リスクが低いのに、神経過敏になるのはナンセンス! そんなコトしていたら、売買手数料ばかり持って行かれます。

かつて邱永漢は「相場というものは、浜辺に打ち寄せる波のように、寄せては引き、常に変動している」と言いました。その細かい「ヒタヒタ」を、上手く取ろうと思ってもムリなのです。

逆に言えば、そのようなナチュラルな相場の揺動によって、自分の建てたポジションがロスカットに引っ掛かり、持って行かれてしまった……というのなら、それは建てたポジションが大きすぎ、その結果として損切りの指値が近くなりすぎているからです。

このように、全てを自分のポジション「サイズ」管理に立ち戻って冷静に見直してみる…これがリスク管理の出発点です。

投資スタイルとリスク管理の関係

つぎに投資スタイルとリスク管理の関係の話をします。

スタイルとは、グロース投資とかバリュー投資ということです。

グロース投資では、チャートがものすごく重要な役割を果たします。バリュー投資では、チャートは二の次です。

強調するために繰り返せば、グロース投資のリスク管理は、チャート抜きには語れません!

これに対し、バリュー投資のリスク管理は、財務諸表を読むこと、とりわけバランスシートをきちんと読める事で行われます。

グロース投資は限りなくモメンタム投資に近いです。だからチャートの上昇トレンドラインが崩れたら、降りなければいけないのです。

我慢するという選択肢はありません。

普通の投資家は、ここで自尊心とか、逆恨みとか、落ち込みとか、そういう、あらゆる感情が湧き出るものです。そういう人は、そもそもトレードに向いてないので、やめたほうがいいでしょう。

どうしたらクールになれるか?

たとえば甲子園の高校野球で「おれは打率100%だ!」とある選手が自慢したら、みんなどう感じますか?

そんな選手は、「早く帰郷しなさい!」といわれるのがオチです。

なぜなら、野球に「打率100%」というのは、存在しないからです。それは…イチローくらいのカリスマ選手ですら、そうです。

トレードも、それと同じです。

だから誰かが「オレは百戦百勝だ!」と豪語しているのならば、それは投資のことを何も知らない素人でしょう。

なぜ、こういうことを口うるさく言うか? といえば、「投資というのは、100回試行すれば49回は間違える。それを、どうやって47回の間違いに不良品率を下げてくるか?というゲームなのだ」ということを、皆さんに理解して欲しいからです。

つまり「カイゼン」の精神です。

すると、もし損したとき(あ、これは、いわゆる49回のミスのうちのひとつだったな……)と感じることができるのです。つまりあきらめです。

そう感じることが出来るということは偉大なトレーダーになれる第一歩です。

なぜなら、その心構えこそが、クールに、サッサと損切りすることを可能にするからです。

グロース投資では右肩上がりのトレンドラインを維持しているのが大前提ですから、「買った傍から、すぐに利が乗り始める」のが当たり前だし、そうでなければ、あなたのやっていることは、何か間違っています。

バリュー投資のリスク管理

つぎにバリュー投資のリスク管理の話をします。

バリュー投資は「そのときの株価が、その企業の本源的価値に比べて、割安に放置されているから買う」というやり方です。

この定義を、何度も繰り返し、穴が開くほど、読み直してください。

そこに、モメンタムの「モ」の字が、ありますか?

チャートの「チ」の字が、ありますか?

そんなことは、ひとことも書いてないです。

バリュー投資が、その企業の本源価値より割安放置されている状況を取りに行く投資なのであれば、まず(本当に本源的価値より安いのか?)ということを、自分で調べなければいけません。

ここで登場するのが、みなさんにとっての、「不都合な事実」です。

皆さんの中に、「自分はバリュー投資家だ」と自負しておきならが、ちゃんと本源的価値を調べている人が、どれだけ居るでしょうか?

つまりバリュー投資のリスク管理は、バフェット流に言えば「ちゃんと財務諸表を読むこと!」なのです。

ここで問題になるのが「安全の糊代(のりしろ)margin of safety」と呼ばれる概念です。企業は、むこうみずに経営されるべきではなく、たとえば借入金は、十分な余裕をもって返せるような金額が好ましいです。

財務諸表を読む際に点検すべきなのは、そういうポイントです。

こうした銘柄研究に加えて、実際にその株を購入する際に、チャンスが来るまで買いを控え、買い値にうるさくなることが、リスクの低減につながります。

「買い理由」とリスク管理は、切っても切り離せない!

さて、リスク管理の話に戻ると、そもそも投資する以前に、「あなたはなぜそれに投資するの?」という投資理由があると思います。

リスク管理は、その本来の「動機」と、切っても、切り離せません!

言い直せば、「買う理由」と「それを買った後のリスク管理」は、ピッタリ整合性がなければいけないということです。

バリューのつもりで買っているのに、チャートを見て売りたい気持ちになった……

モメンタム投資なのに、下がったら「割安感が出た」と弁解し、損切りを逡巡する……

これらは、いずれも、ダメな投資家の例です。

(自分はなぜこの株を買ったのか?)

それを見つめ直せば、自ずとやらないといけないことは明らかになります。


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