2019/6/4
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」6月3日号より抜粋
景気刺激策は不要か?政策当局の判断に注目
■ 米中摩擦激化でも米景気指標は概ね良好
米中摩擦は関税の応酬のみならず、一部基幹製品の輸出規制に踏み込むなど激化の一途です。しかし、米国では、直近の統計から家計心理が良好さを保つ様子が確認されており、市場では米景気に対し不安を抱きつつも、底堅い成長が続くとの見方は揺らいでいない印象です。
■ 中国回復期待はリセット、だが悲観は不要か
中国では4月の主要指標反落に続き、5月の製造業PMI(政府)が再び50割れとなるなど回復期待は弱まっています。ただし建国70周年の今年、当局が景気減速を看過するとは思えず、今後も小刻みな財政金融緩和を実施、6%台前半の成長速度が死守される公算は高いとみます。
■ 市場の期待に当局が応えないリスクに注意
米中景気安定が明確になれば、世界経済の悲観論も薄れ、各国当局が財政金融緩和に慎重となる展開も予想されます。ただし国際通商問題に神経を尖らせざるを得ない環境のなか、景気刺激策への期待が萎めば、リスク選好の勢いが増しづらくなる可能性もあります。(瀧澤)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
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6/7(金) |
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注)★は特に注目度の高いイベント
(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、を指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2019年5月24日対比。
出所)MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年5月31日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
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