2019/10/8
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」10月7日号より抜粋
ISM景気指数は製造業と非製造業ともに悪化
■ 米景気悪化懸念から世界的に株価が軟調
先週の市場では、NYダウや日経平均や独DAX®が下落し米独の10年債利回りが低下と、リスク回避の動きが進展。米景気悪化懸念が背景です。9月の米ISM景気指数は製造業が47.8(前月:49.1)、非製造業が52.6(同:56.4)と低下し、雇用指数も悪化(製造業:47.4→46.3、非製造業:53.1→ 50.4)。製造業の不振に伴う雇用環境の悪化が意識され、「米中摩擦で製造業が悪化しても、家計消費は堅調で景気は安泰」という楽観論に疑問が生じたとみられます。
米景気の悪化懸念とともに、10月末の米FOMCでの利下げ期待が浮上。金利先物市場(OIS)の織込む10月の米利下げ確率は先週末に74.8%と前週末の50.9%より上昇しました。7月と9月の利下げに反対票を投じた米ボストン連銀のローゼングレン総裁は、先週4日、10月の決定には「予断を持たない」と発言。タカ派の当局者も、足元の米景気指標の悪化を無視できなくなったとみられます。
■ 米中閣僚会合や英国のEU離脱協議に注目
今週は、10-11日の米中閣僚会合に注目。米国による対中制裁関税率引上げ期限(第1-3弾: 25→30%)が15日に迫る中、暫定合意が成立するかが焦点です。英国のEU離脱交渉も今週がヤマ場。17-18日のEU首脳会議で英国が提案する新離脱条件を協議すべきかが決まる見込みです。10月末の米利下げの期待が高まる中で、9日の米FOMC議事録(9月分)、10日の米消費者物価、連日の米高官による講演も注目されます。8日は中国市場が国慶節休暇明けで再開。株価や人民元相場の動きが注視されます。(入村)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
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10/9(水) |
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10/10(木) |
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10/11(金) |
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10/15(火) |
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10/18(木) |
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注)(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、(独)ドイツ、(豪)オーストラリア、(他)その他、を指します。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2019年9月27日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年10月4日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
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