2019/10/29
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」10月28日号より抜粋
2019年度の業績は中間決算で下方修正を警戒
■ 来期決算の改善見通しが日本株を支える
日経平均が年初来高値を更新するなど堅調です。今週より中間決算が本格化し、業績動向に注目が集まります。2019年度の通年での業績は前年比+3.1%の成長が予想されていますが(上図)、軟調な景気動向から業績の下方修正リスクが警戒されます。ただ今期が下方修正されたとしても、米中貿易摩擦の懸念後退などから来期の見通しは改善しており、株価は底堅いとみています。
■ 日米でテック関係の企業決算に注目
日本では、半導体製造装置の大手メーカーである東京エレクトロンの決算(木曜)に注目です。足元の株高は半導体市況の回復にも支えられています。台湾のTSMCや米国のインテルが発表した積極的な設備投資が、装置メーカーにもプラスに働くことが期待されます。
米国では巨大テック企業、いわゆるGAFAの決算に注目です。24日発表されたAmazonの決算は軟調でしたが、その他のGoogle(持ち株会社アルファベット、月曜)、Facebook(水曜)、Apple(水曜)が今週決算です。
■ 円安の進展もあり、日銀は据え置きか
米国と日本で中銀会合が予定されています。米国は利下げを実施するとみられるものの、日本は意見が分かれています。ドル円が108円台後半の円安に転じていることもあり、今会合では利下げを見送り、必要があれば金融緩和を行う姿勢を示すに留めるとみています。(永峯)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
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10/30(水) |
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11/1(金) |
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注)(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、
(独)ドイツ、(露)ロシア、
(他)その他、を指します。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2019年10月18日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年10月25日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
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