2020/1/28
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」1月27日号より抜粋
中国製造業PMIは1月も50台割れを回避か
■ 先週の日欧金融政策会合は無風通過
先週は新型肺炎への懸念が拡大。先週20日に中国の北京や上海でも同肺炎の感染者が確認され、人から人への感染も報じられると21日の市場は動揺しました。22日には、同肺炎が当初検出された中国の武漢市が公共交通の運行を停止。23日にはWHO(世界保健機関)が「緊急事態」の宣言を見送るも、10日以内に再び会合を開く方針。春節休暇(24-30日)の直前に中国で広まった同肺炎が、同国観光客とともに主要な渡航先である日本やタイや韓国にも拡大するのかに注目が集まります。過去の例を見る限り、感染症の拡大が持続的に株価を下押しすることはない模様。しかし、米国株は過去最高値圏であり、利益確定売りの絶好の機会を与える可能性も否定できません。
先週は日本と欧州とも金融政策会合が無難に通過、肺炎関連報道の印象ばかり残る1週間となりました。
■ 今週は英中銀による利下げの可能性に注目
今週も新型肺炎関連の報道に注目が集まるでしょう。28-29日の米FOMCは政策変更なく無難に通過の見込み。注目は利下げの可能性の意識される英中銀(30日)です。30日の米GDP速報は前期比年率+2.1%と堅調で、28日の米コア資本財受注は前月比+0.1%とやや鈍化の見込み。31日の中国の製造業PMI(政府)は50.0と前月の50.2を下回りつつ節目の50台割れは回避する見込み。今後は、新型肺炎感染の拡大に伴って春節休暇明けの出稼ぎ労働者の工場復帰が遅れ、サービス部門だけでなく鉱工業部門も一時的に下振れする可能性が注目されます。(入村)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
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1/31(金) |
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注)(日)日本、(米)米国、(欧)ユーロ圏、
(独)ドイツ、(英)英国、(中)中国、
(他)その他、を指します。
日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EM、S&P先進国REIT指数は米ドルベース。
原油は1バレル当たり、金は1オンス当たりの価格。
騰落幅、騰落率ともに2020年1月17日対比。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2020年1月24日時点。
出所)Bloombergより当社経済調査室作成
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