10/10(木)20:00 BOE (英国中央銀行) 金融政策発表特集 予定
発表時間 |
10/10(木) |
20:00(日本時間) |
【BOE金融政策委員会(2013年10月10日)】
前回(9月4−5日)の金融政策委員会は、政策金利の現行0.5%据え置きと、資産購入枠3,750億ポンドの据え置きを決定しました。カーニー総裁を7月に迎えて以降、前回までのすべての会合で政策金利の据え置きと資産購入枠の据え置きが9対0で決定しています。この間、英中央銀行は8月に失業率が7%に低下するまで政策金利を維持するフォワード・ガイダンス(将来の金融政策の指針)の導入を表明しています。キング前総裁の退任が迫っていた何回かの会合では、前総裁を含め複数委員が資産購入額の拡大をしばしば主張していましたが、カーニー総裁が就任して以降の会合では新たな方針の成り行きとその効果を見守っているように感じられます。ただ市場では、カーニー総裁が主導して導入したフォワード・ガイダンスの有効性を疑問視する見方が相変わらず残っており、9月24日のタッカー副総裁のそうした批判的な見方を抑え込むような意外な擁護的発言にも関わらず、利上げ時期の予想を前倒しする動きが引き続き根強いようです。
9月18日に公表された議事録には「少なくとも8月のインフレ報告を発表した時点で想定したように景気回復が力強いことをこの一ヶ月の指標が示している」と記されており、概ねこの一文が委員会メンバー大半の8月の英国経済に対する認識のように思われます。その後9月の会合以降に発表されている指標にもそうした傾向の持続が確認され、9月11日に発表された7月の失業率が予想よりも好結果を示し、9月26日発表の第2四半期GDPもほぼ予想通りとなるなど、前回会合時からこれまでに(10月3日時点)4%以上もポンド高に進んだ背景にもなっています。この間、9月19日に発表された8月の小売売上高については、市場予想や前回値を大きく下回る結果となったために、その後のポンドの上値が重くなる相場が一週間ほど続きましたが、逆にこの点からも市場が指標結果を注意深く検証していることが窺われます。こうした経済の回復傾向に対しオズボーン財務相も9月9日の講演で、「英国経済は難局を脱した」と発言、「景気回復が財政再建に軸足を置いた政策の正当性を裏付けている」とも述べました。また、「中央銀行が導入したフォワード・ガイダンスで示された低金利を長期間維持する方針を示していなければ、最近の英国債利回り上昇がいっそう大幅になっていただろう」と指摘し、フォワード・ガイダンスの導入を評価しています。また、カーニー総裁は地方紙上のインタビューで「一段の量的緩和を行う根拠はない」と述べるなど、財務省、中央銀行が協力した上で、低金利維持の正当性を訴えながら現時点での追加の量的緩和の必要性がないことも示しています。こうして見ると、次回会合では据え置きの判断となる可能性が高そうです。
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BOE(英国中央銀行)金融政策発表
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前回発表 |
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発表予定 |
10/10(木)20:00(日本時間) |
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「英中央銀行(BOE)金融政策発表」とは
「英中央銀行(BOE)金融政策発表」とは、英国の中央銀行であるイングランド銀行(BOE)が、原則として毎月第1水曜〜木曜の2日間にわたり「金融政策委員会」を実施し、そのときの経済状況から政策金利をはじめとする「金融政策」を決定し、発表することです。大きな変更があった場合には、マーケットに与える影響が大きいので注目されています。
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