昨年12月のFOMCで示された予想値
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
昨年6月以降のドットチャートの推移
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
3月4日、パウエルFRB議長はインフレの一時的な上昇に辛抱強く対応するとし、根深い低インフレが速やかに解消される可能性は少ないとの考えを明らかにしました。市場で警戒された長期金利の抑制策について具体的な言及を行うことはなく、米10年債利回りは一時1.62%台へ上昇する場面も見られました。
しかし、今週発表された米2月消費者物価指数(コア)が予想を下回ったこともあり、米10年債利回りも上昇に一服感が見られ、一時1.50%割れへ低下する場面が見られました。
また、先週末にはFOMCを控え、成長率、物価見通しなどが12月から上方し修正されるとの観測もあり、米10年債利回りは1.64%へ上昇、ドル円も12日に109円16銭まで上昇し、109円03銭で取引を終えるなど堅調地合いを回復しています。
FOMCの注目点
今週のFOMCではFRBが過度の金利上昇を抑制すべく、一歩踏み込んだ姿勢を具体的に示すのか注目されます。
先週、バイデン大統領が1.9兆ドル規模の景気対策法案に署名したこと、ワクチン普及の拡大が見込まれることなどから、米経済の早期正常化期待が一段と高まる可能性があります。過度な緩和に言及すれば、株式市場の上昇が一段と進みバブルへの懸念を高めることにつながる一方、具体的な金利上昇抑制策を示すことになれば好調を続けるNY株式市場の波乱を招きかねないだけに、パウエル議長が如何に市場との対話を進めるか注目されます。
こうした中、FOMCメンバーによる政策金利予測(ドットチャート)に昨年12月からの変化がどの程度進むのか焦点の一つになります。物価上昇率や成長率見通しと合わせ、示される強弱感に応じて長期金利の先行きに対する市場のコンセンサスが醸成される素地となるだけに注目されます。同時に株式・債券市場と合わせ、ドルの方向性にも大きく影響を及ぼすだけに注意が必要かもしれません。
USDJPY 週足チャートより
- ※出所:SBIリクイディティ・マーケット
・2016年12月の高値(118円66銭)と2018年10月の高値(114円55銭)を結んだライン①
先週のローソク足は4週連続の陽線で、戻り高値を更新。雲の上限(先週:106円90銭、今週:106円70銭)を明確に突破し、26週前のローソク足を上回った遅行線が、雲の上限を突破するなど上方バイアスの強さを示唆しています。
200週移動平均線(先週:109円01銭)を上回る109円03銭で先週末の取引を終え、今週も引き続き200週移動平均線(今週:109円00銭)、さらにライン①を上抜け、これらの水準を下値支持線として、昨年6月の高値(109円85銭)を回復するか注目です。
今週のFOMCや日銀政策決定会合を受けて日米株式市場でリスク選好の流れが一段と高まるか、調整売りに押されるか注目です。
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