【ロシアを巡る地政学的リスクでドル円再下落】
5日のドル円相場は、欧州市場で上昇を開始。米7月ISM非製造業景況指数の市場予想を大幅に上回る結果に、この日の高値102.90台に上昇。しかし、その後ロシアを巡る地政学的リスクから相場展開も大きく変化した。株価指数、米金利とともにドル円も下落、最終的には欧州市場序盤の上昇を始めた前のレベルまで戻す展開となった。
(図1:ドル円 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
米国市場でのドル円は、米株価指数や米金利との連動を強めながら変動していることが確認できる。
(図2:ドル円・・・白、ミニS&P指数先物・・・オレンジ、米10年債利回り・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)
米国市場に入り地政学的リスクの再燃に反応した円は対ドルで買戻しが入った。ユーロ、豪ドルの反応は比較的鈍い。
(図3:ドル円・・・白、ドルユーロ・・・オレンジ、ドル豪ドル・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)
足元のドル円は、雇用統計後に下落した最下点からは値を切り上げつつある。いずれかの時点で103円を確実に突破することが出来るか注目されるが、逆に下値は、米GDP発表直後の水準102.20が意識される。
(図4:ドル円 10分足)
(出所:ブルームバーグ)