【個別金融市場間の相関性が復活】
今週に入ってからのドル円は連日高値更新中。日経や米10年債利回りの上昇とともに106円台後半まで上昇してきた。
(図1:ドル円 日足)
(出所:ブルームバーグ)
10日はアジア時間から上昇し、終日上値を試す展開となる。米国市場では106.90レベルが上値となって上昇が抑えられるが、下値も切り上がるチャート形成を見せ、エネルギーを溜め込むような相場展開。
(図2:ドル円 1分足)
(出所:ブルームバーグ)
2013年のアベノミクス相場で盛り上がり始めた時と同様に、ドル円と日経平均の相関性が高まっていることが確認できる。
(図3:ドル円・・・白、日経平均先物・・・オレンジ)
(出所:ブルームバーグ)
日経平均と同様にドル円との相関性が高い米金利も今週の上昇局面でその相関性が高くなっている。
(図4:ドル円・・・白、米10年債利回り・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)
【ユーロの下落も一服】
5月のECB理事会以降下落が続いていたユーロドルは、今週は下落が一服。
(図5:ユーロドル 日足)
(出所:ブルームバーグ)
2014年は一貫して低下の続くスペイン債利回りも2%の大台を前に、低下トレンドにも変化の兆しが見られる。
(図6:スペイン10年債利回り 日足)
(出所:ブルームバーグ)
独10年債利回りも足元では反転上昇の動きを見せている。
(図7:独10年債利回り 日足)
(出所:ブルームバーグ)
ユーロドルはここまで欧州金利の低下と並走するように下落してきた。この欧州金利の反転はユーロドルの下落を止める要因となるかも知れない。
(図8:独10年債利回り・・・白、ユーロドル・・・オレンジ、スペイン10年債利回り・・・黄)
(出所:ブルームバーグ)