【円を除く主要通貨が総じて上昇、ドル高に対する調整が優勢の一日に】
米雇用関連・住宅着工件数が下振れ、フィラデルフィア連銀景況指数は改善となる強弱交錯する指標結果にドル円は終始レンジ内の動きに。フィッシャーFRB副議長やアトランタ連銀総裁の発言への市場反応も限定的で、米債券市場と株式市場にも目立った変化のない一日となった。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
東京市場序盤のユーロは、信託系金融機関の買いが観測され、ストップを巻き込みながら上昇した。その後、独10年債利回りが0.1%を割り込むレベルまで低下したことに加え、ギリシャ懸念もあり、その後、反落する場面も見せたが、欧州株式市場の大幅下落やドル高に対する調整圧力が意識され、上値を追う動きとなった。一方、豪ドルは豪3月雇用者数の大幅改善を受けて上昇した。
(図2 白・・・米ドル円、オレンジ・・・米ドルユーロ、黄色・・・米ドル豪ドル)
(出所:ブルームバーグ)
ギリシャ政府のIMFに対する融資返済延長要請が拒否されたとの報道を受け、再びギリシャ懸念が高まり、同国債3年物利回りが一時28.23%(終値26.92%)まで上昇した。
(図3 ギリシャ3年債利回り 日足)
(出所:ブルームバーグ)
原油価格の6日間続伸は、資源国通貨カナダドルと豪ドル上昇の追い風となった。
(図4 白・・・原油先物、オレンジ・・・カナダドル米ドル、黄色・・・豪ドル米ドル)
(出所:ブルームバーグ)