【ドルの対円でのドル買いが継続、一時124.50目前まで上昇】
東京時間では、政府筋からの円安黙認とも受け取れる発言や、日経平均が堅調推移となっていたこともあり、リスク選好の円売りが一段と進行し、ドル/円は一時12年半ぶりの124.30まで買われた。その後、利益確定のドル売りが優勢となったものの、欧州勢の参入後には再び124円台前半まで買い上げられ、米中古住宅販売仮成約の好結果発表もあり、124.50目前まで上値を伸ばした。しかし、ドル売り注文の厚さが意識され、徐々に上値が重くなる展開に移行した。前日の上昇分に対する調整が重しとなった米国株は、欧州株安に連れて上値の重い推移となったが、引けにかけては持ち直しの動きも見られた。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価指数)
(出所:ブルームバーグ)
ユーロはギリシャ債務交渉の進展に関する報道から不安定な展開が続く中で、ユーロの上昇に連れて一時堅調に取引されていたポンドは英GDP改定値が予想を下回り、対ドル、ユーロで売られ下落に転じた。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドドル、黄色・・・ユーロポンド)
(出所:ブルームバーグ)
豪ドルは豪民間設備投資の弱気な結果を受け、追加利下げ観測が強まったことから下値を広げる展開になった。原油価格はEIA週間石油在庫の結果を受けて反発する動きを見せたが、豪ドルの反応は限定的となった。
(図3 白・・・豪ドル米ドル、黄色・・・原油先物)
(出所:ブルームバーグ)