【中国株反発でリスク回避の動きが後退、ドル円は121円台回復】
中国株は連日の下落から反発、日経平均も力強い上昇を見せたことから、リスク回避の動きが後退し、ドル円は120円台から再度121円台に戻した。米新規失業保険関連指標はやや弱い内容だったが、米長期金利が底堅く推移していたこともあり、ドル円の反応は限定的だった。また、米国株式市場は一時買い優勢となるも、中国株やギリシャ問題から依然慎重な見方が強く、上値の重い展開に。
(図1 白・・・ドル円、黄色・・・米10年債利回り、オレンジ・・・S&P株価)
(出所:ブルームバーグ)
欧州市場序盤からユーロ売りが活発化し、一時下値を広げたが、その後は方向感の乏しい展開となった。一方、英中銀の政策金利は予想通り据え置かれ、ポンドは対ユーロの買いに支持されながらも、レンジ内の動きに終始。
(図2 白・・・ユーロドル、オレンジ・・・ポンドドル、黄色・・・ポンドユーロ)
(出所:ブルームバーグ)
豪州の雇用者数や失業率が予想を上回り、中国株の大幅な上昇も追い風となり、豪ドルが買い戻されたが、欧州市場から再び売りが優勢となり、レンジ内の動きに止まった。一方、5月から売られ続けてきたNZドルは自律反発による調整の動きが続いた。
(図3 白・・・豪ドル米ドル、オレンジ・・・NZドル米ドル)
(出所:ブルームバーグ)