前営業日トピックス
引き続き株価が大きく下落する動きとなったことから、投資家のリスク回避の動きが強まり、比較的安全とされる円を買う動きが優勢となった。東京市場終盤には、このところの下落が続いた反動もあり、ドル円・クロス円は値を戻す動きも見られた。米国市場では、経済指標がまちまちの結果となったことから、やや乱高下する場面もあったが、米雇用統計を控えて積極的な売買が控えられたこともあり、株価の動きに左右される展開となった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価や中国株が大きく下落したことから、リスク回避の円買いの動きが優勢となった。
(2)米住宅関連の指標が予想より低下したことから軟調な動きとなったものの、米消費者信頼感指数が予想を上回る結果となったことを受けて、ドルは堅調な動きとなった。
(3)米主要株価が軟調な動きとなったことや、米雇用統計を控えて調整の動きも見られ、やや上値の重い動きが続いた。
本日のトピックス
株価が引き続き下落したことを受けて、ドル円・クロス円は軟調な動きが続いており、本日も引き続き株価動向に注目したい。また、米雇用統計の発表が近づくにつれて様子見ムードが強まっているが、米国市場では週末の米雇用統計を占う上で注目されているADP雇用統計の発表が予定されていることから、結果には注目したい。
9/30の注目材料
時間 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:15 |
9月ADP雇用統計
民間の給与計算代行サービス会社であるADP(Automatic Data Processing)社のデータを用いて、マクロエコノミック・アドバイザーズ社が発表している雇用統計。2200万人の支払い給与の動向に基づき算出、米国雇用統計が発表される2営業日前に発表されるため、米国雇用統計の結果を予想する上でよく参考にされる。
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19.0万人 | 19.0万人 |
前回は、市場予想を下回り、+20万人台の大台を下回る結果となった。今回は+19万人の予想だが、+20万人台の大台を超えるかどうかがポイントとなる。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
多重移動平均線(複数の移動平均線を同時にチャート上に表示する)では、複数の移動平均線が絡み合う部分が上下のポイントとなる。現状では、短期の移動平均線グループが価格帯近くに集中しており、目先の上値抵抗となっている。目先は、ここを上抜けるかがポイントとなり、比較的重要となる10日移動平均線(赤色)を上抜けるか注目したい。その上には、トレンドラインや120円上の長期移動平均グループが絡み合っているポイントが、次の上値抵抗となる。
気まぐれ投資コラム
MACD(Moving Average Convergence / Divergence Trading Method 移動平均収束発散法) 〜 MACD逆行現象
※出所:FX総合分析チャート
逆行現象(ダイバージェンス)は、オシレーターが最大限の効用を発揮し、最も信頼性の高い現象である。MACDとシグナルの動きと価格の動きが逆方向に動く場合には、重要な売買シグナルとなる。また、他のオシレーターと同様に、重要なサポートを下抜ける場合には動きが加速するケースも多い。また、ゼロポイントを抜ける場合は流れが継続となるケースも多い。