前営業日トピックス
東京市場では、新規材料に乏しく、序盤から小動きの展開となった。ただ、日経平均株価が6営業日続伸となった反動で、利益確定の動きなども入り、終盤に下げ幅を拡大したことを受けて、ドル/円もやや軟調な動きとなった。米国市場では、FOMCの議事録公開を控えて様子見ムードが強まっており、序盤に発表された米雇用関連の経済指標が改善したものの、反応は限定的となった。そして、FOMCの議事録では、改めてハト派的内容が示されたことからドルが売られる場面もあったが、下値は限定的だった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が下げ幅を拡大したことから、円が買われる動きも見られた。
(2)東京市場終盤の下落から値を戻したものの、米FOMCを控えて様子見ムードも強く、レンジ内の展開が続いた。
(3)FOMC議事録公開では、前回の声明通りハト派的内容だったことから、ドルはやや下落となった。ただ、年内の利上げの可能性は残っているとの期待感もあり、値を戻す場面もあった。
本日のトピックス
日本市場や、海外の一部市場が月曜日休場となるなど3連休を控えていることや、主要な経済指標の発表が少ないことから、内外市場でやや限定的な動きが予想される。ただ、不安が払拭されていない中国の株価動向や、米国の物価関連の指標結果には注目したい。また、米当局者の発言内容にも注目したい。
10/9の注目材料
時間 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 |
9月輸入物価指数(前月比)
輸入時の価格を指数化したものであり、特に、他の物価関連の指標と同様に国内のインフレ動向の先行指標の一つとして注目される経済指標。ただ、輸入時ということで、原油相場や為替相場の影響を受ける傾向にある。
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-0.5% | -1.8% |
原油価格の下落が影響し、先月まで2ヵ月連続のマイナスとなった。9月もマイナスが予想されているが、9月は原油価格が安値から上昇しており、プラス改善の可能性もあることから注目したい。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
豪ドル/円は、一目均衡表の雲の中での展開が続いたが、雲を完全に上抜け、一段の上昇となった。その後、上値の重い動きとなっており、オシレーターのMACDでは両線の乖離幅が縮小していることから、目先軟調な動きも予測できる。そして、先行するラインが下向きに転換、さらに両線クロスとなるようなら一段の下げとなる可能性も考えられる。下値のポイントは一目均衡表の雲上限ラインとなり、雲を下抜ける場合には下げ継続となる可能性も想定しておきたい。