前営業日トピックス
東京市場では、日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えて様子見ムードが強まっており、序盤から小動きの展開が続いた。ただ、軟調な株価動向もあり、上値の重い動きが続いた。そして、日銀の金融政策決定会合で金融政策の現状維持が決定したことを受けて、円が買われる動きとなった。しかし、補正予算案に関する報道を受けて円が下落する場面もあったが、その後の展望レポートで物価見通しが下方修正されたことなどから、終盤には再び円が買われるなど、荒っぽい動きとなった。米国市場では、経済指標の悪化が続いたものの、週末であり、月末でもあることから、積極的な売買が手控えられ、限定的な動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日銀の金融政策決定会合の結果発表で、金融政策の現状維持が発表されたことを受けて、円が買われる動きとなった。しかし、2015年度補正予算案を総額で3兆円を超える規模にする方向で政府が調整に入ったとの報道を受けて円が反落となり、ドル/円は一転して上昇となった。
(2)展望レポートで、物価見通しが下方修正されたことなどから、東京市場の終盤には再び円が買われる動きとなった。
(3)米国市場では、米経済指標がまちまちの結果となったことや、週末で月末であることから、全般的に限定的な動きとなった。
本日のトピックス
東京市場では、前週末の日銀の金融政策の現状維持や、物価見通しの下方修正、3兆円規模の補正予算などが改めて材料視される可能性もある。また、中国の経済指標の発表も予定されていることから、結果に注目したい。そして、米国市場では、週末の米雇用統計に関連する経済指標の発表が週明けから続く。特に、FOMCで雇用改善ペースが下方修正されていることから、雇用関連の指数に注目したい。
11/2の注目材料
時間 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 |
10月ISM製造業景況指数
全米供給管理協会(Institute for Supply Management=ISM)が発表する米国の製造業の景況感指数であり、製造業の購買・供給管理責任者に対するアンケートを集計した指数。50が景気の拡大・後退の判断基準であり、50を上回れば景気拡大、下回れば景気後退と判断する。
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50.0 | 50.2 |
前回は、市場予想を下回る結果となり、2013年5月以来の低水準となった。今回は、前回から若干の低下が予想されているが、景気判断の基準となる50以上を維持できるのか、50を割り込んでしまうのか注目したい。最近は、製造業関連の指標の悪化が続いており、2012年11月以来の50割れとなる場合にはインパクトも大きく、ドル相場にも影響する可能性が考えられる。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
豪ドル/円は、日足ベースで一目均衡表の雲の上限近辺で上値が重く、下限近辺では底固い動きが続いている。オシレーターのMACDでは、両線がクロスして先行するラインが下向きとなっているが、このところのラインの形状からやや信用度は低いと見る。一方、現状は小休止の持ち合いパターンと見ることができる。週明けから雲下限近辺で底固い動きとなり、5波動目の上昇となれば、雲上抜けへの期待も高まるだろう。