前営業日トピックス
海外市場の流れを受けて、東京市場序盤は小動きながら堅調な動きとなった。しかし、大きく上昇して始まった日経平均株価が上げ幅を縮小する動きとなったことや、日銀総裁の発言を受けて円買いが優勢となった。また、海外市場でも株価が大きく下落したことや、米国の製造業関連の経済指標が予想を大きく下回る結果となったことも材料視され、昨年8/24以来の安値を付ける動きとなった。ただ、終盤には、株価が下げ幅を縮小する動きとなったことから、ドル/円も値を戻す動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場序盤は、商業決済が集中する五十日(ごとおび)であることから、仲値公示にかけ実需筋のドル買いが意識され、ドル買いが先行した。その後は、日経平均株価の上げ幅縮小や、国会の参院予算委員会で、黒田日銀総裁が現時点で追加緩和の考えがないと発言したことを受けて、円買いが優勢となった。
(2)上海株、欧州株の下落を受けて、円買いが加速。
(3)NY連銀指数の予想以上の悪化や、米株価の下落を受けてドルが下落。ドル/円は昨年8/24以来の安値を付けた。
(4)株価が下げ幅を縮小し、やや値を戻す動きとなった。
本日のトピックス
週明けで新規材料に乏しいものの、先週末に海外市場で株価が軒並み大幅下落となったことから、日本やアジア市場でその流れが波及するのか注目したい。引き続き、株価が軟調な動きとなる場合には、円買いの流れが続く可能性も考えられる。そして、米国市場は、Martin Luther King, Jr. Day(キング牧師の記念日)の祝日となる。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート日足
ドル/円は、日足ベースでは、軟調な動きが続いている。ローソク足の足型では、下ヒゲの長い形が見られるものの、もみ合いレンジを上抜けて反転となるのか、小休止の持ち合いで再び下げに転じるのか注目したい。オシレーターのMACDでは、両線下向きとなっているが、乖離幅が縮小していることから、週明け前半の動きに注目したい。先行するラインが上向く場合には値を戻す動きも考えられる。その場合には、どこまで値を戻すかがポイントとなる。