前営業日トピックス
前週末の海外市場での株価下落が意識され、ドル円・クロス円は、海外市場の終値からギャップダウンして始まった。しかし、その後はドル/円は116円台で値頃感の買い戻しが見られたことや、国内輸入企業のドル買い、また投機筋によるドル買い戻しの動きも出て、堅調な展開となった。そして、上げ一服後は、日経平均株価が大幅下落となったことなどが意識され、反落する動きとなった。その後、米国市場が休場となり、材料に乏しく、小動きの展開が続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前週末の米国市場の株安などを受け、30ポイント以上ギャップダウンして始まった。
(2)116円台では、値頃感のドル買いや、本邦輸入企業のドル買い・円売りオーダーもあり、仲値公示を挟んで堅調な動きとなった。
(3)日経平均株価が大きく下落したことが意識され、上値の重い動きが続いた。
(4)欧州主要株価が堅調な展開で始まったことから、やや堅調な動きも見られた。しかし、その後株価が下落に転じたことや、米国が祝日で主要市場が休場となったことから材料に乏しく、上値の重いもみ合いの展開が続いた。
本日のトピックス
前日の米国市場が休場だったことから、新規材料に乏しく、前日下落した日経平均株価の動きが注目される。また、中国のGDPなど、主要な中国の経済指標の発表があり、結果に注目が集まっている。ここで、中国経済の先行き懸念が高まるようなら、リスク回避の動きが強まる可能性も考えられる。米国市場では、休場明けでやや落ち着いた展開が予想される。ただ、日本や欧州市場の株価動向の影響が出る場合も想定しておきたい。米経済指標発表では、住宅関連の経済指標があるものの、反応はやや限定的だろう。むしろ、原油価格や米債券市場の動向に注意したい。
1/19の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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0:00 | 米国 |
1月NAHB住宅市場指数
全米住宅建築業者協会(NAHB)が加盟業者を対象にした一戸建て住宅の販売状況調査を基にした指数。50が判断の基準となり、50を下回ると住宅建設業者の多くが現況を「悪い」とみていることを示すことから、住宅市場の先行指標となる。
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61 | 61 |
前回は、市場予想を下回る結果となり、2ヵ月連続の低下となった。今回は、前回から横ばいが予想されている。依然として高水準が続いているものの、3ヵ月連続の低下や、60を割れる結果となる場合、最近の米経済指標の不調などもあることから、不安感が高まる可能性も考えられる。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
NZドル/円は、一目均衡表の雲の中で小動きの展開が続いている。オシレーターのMACDは、両線がゼロ近辺で横ばいが続いており、有効なシグナルが見られない。そのため、より短期のストキャスティクスなども合わせて見ておきたい。目先は、一目均衡表の雲をどちら側に抜けるのかに注目したい。雲を抜けた場合には、サポート(75.18)、レジスタンス(76.07)が次のポイントとなることから、こちらの上抜け下抜けにも注目したい。
気まぐれ投資コラム
米ドル/円と香港ドル/円 1
香港は、1997年7月にイギリスから中国に主権が返還され、中国の特別行政区として一国二制度を取っています。そして、香港の通貨である香港ドルは、ご承知の通り米ドルに連動させるドルペッグ制を採用しています。そのため、対円ベースにおいても、米ドル/円と香港ドル/円の動きはほとんど同じ動きをしています。下のチャートは、上段が米ドル/円、下段が香港ドル/円の昨年5月からの日足チャートです。米ドルと連動させていることから、ほとんど同じ動きをしています。