前営業日トピックス
東京市場では、17日にカタールのドーハで開かれた産油国の会合で、増産凍結の見送りが決定したことを受けて、原油価格が大きく下落し、投資家のリスク回避の動きが強まったことを受けて、ドル円・クロス円はギャップダウンして始まった。そして、日経平均株価が大幅下落となったことも嫌気され、ドル/円は107円台まで下落した。その後は安値圏でのもみ合いの展開が続いたものの、値頃感の買い戻しも見られた。米国市場では、原油価格が値を戻す動きとなったことや、下落して始まった株価が反発して上げ幅を拡大する動きとなったことを受けて、円が大半の主要通貨に対して下落する動きとなり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)カタールの首都ドーハで開かれた産油国会合で、増産凍結の見送りを決定したことを受け、原油価格が前週末の40ドル台から37ドル台まで下落、投資家のリスク回避の動きから円買いが先行した。ドル円・クロス円は軒並みギャップダウンして始まり、一段の下落となった。
(2)新規材料に乏しい中、日経平均株価が安値圏でもみ合いが続いたことから、ドル円・クロス円も小動きの展開が続いた。その後は、値頃感の円売りの動きが強まる場面もあったが、上値は限定的となった。
(3)米国市場では、原油価格が上昇となったことや、下落して始まった米株価が反発となったことを受けて、円売りが優勢となった。また、米長期債利回りが上昇したことも、円売りドル買いを後押しした。
本日のトピックス
前日の海外市場では、37ドル台まで下落した原油価格が、一時40ドル台まで反発する動きとなったことを受けて、欧米の株価が上昇した。これを受けて、日経平均株価がどの程度反発するのか、注目したい。そして、株価上昇に伴い、円売りが強まる可能性も考えられる。米国市場では、米経済の牽引役となっている住宅関連の経済指標の発表が予定されており、引き続き堅調な結果が予想されていることから、結果に注目したい。そして引き続き、原油価格や株価の動きにも注目したい。
4/19の注目材料
時間 | 国・地域 | 経済指標・イベント | 予想 | 前回 |
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21:30 | 米国 |
3月住宅着工件数
建設が着工された民間住宅の着工件数を集計した経済指標で、家電製品などの個人消費との相関性も高いことから、景気動向を見る上で重要な指標である。また、天候の影響を受けやすいという面もある。
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117.0万件 | 117.8万件 |
前回は市場予想を上回り、2015年9月以来の高水準となった。また、一戸建て住宅は8年ぶりの高水準となった。今回は、前回からの低下が予想されているものの、引き続き堅調な結果が続くと予想されている。大台の100万件を割り込まなければ、住宅市場の不安は高まらないだろう。 | ||||
21:30 | 米国 |
3月建設許可件数
住宅建設の許可申請の発行数を集計した経済指標である。そして、住宅建設は自治体に許可申請を行わなければならないため、住宅建設の先行指標となる。また、ローン金利の動向などに左右される面もあり、他の住宅関連指標同様に景気動向を見る上で重要な指標として注目されている。
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120.0万件 | 116.7万件 |
前回は、市場予想を下回り、4ヵ月ぶりの低水準となった。今回は、再び120万件台への回復が予想されており、好調な住宅市場の継続が示されるだろう。 |
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート1時間足
ドル/円は、前日に開けたギャップを埋め、一段の上昇となったものの、その後は上値の重い動きが続いている。目先は、一目均衡表の雲が上値の抵抗となっており、ここを上抜けて雲の上側に抜けるのか、雲下限ラインに沿って軟調な動きとなるのか見極めたい。オシレーターのMACDでは、両線の乖離幅が縮小し、先行するラインがやや失速している。ただ、両線がゼロラインを上抜けていることから、ここから乖離幅が再び拡大する可能性も考えられることから、両線の動きに注目したい。