前営業日トピックス
東京市場では、米国の雇用統計の発表を控えて様子見ムードが強まっており、序盤から限定的な動きが続いた。午後に入ると、下落していた日経平均株価が下げ幅を縮小する動きとなったことや、雇用統計に対する期待感などからドル買い・円売りが進んだ。そして、米雇用統計では、雇用者数の伸びが予想を下回る結果となったことで、ドル売りが優勢となった。ただ、利上げに対する期待感がそれほど低下していないとの見方から、その後再び反発する動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)米雇用統計を控えて様子見ムードも強く、序盤から小動きの展開となった。仲値公示前後では週末の実需のドル買いも散見されたが、値動きは限定的となった。
(2)もみ合い後、下落した株価が下げ幅を縮小したことや、米雇用統計に対する期待感を背景に、ドル買い・円売りとなり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。
(3)米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を下回る結果となったことから、早期利上げ期待の後退観測からドル売りが優勢となった。
(4)追加利上げの可能性が消えるほどの悪い結果ではないとの見方から、買い戻しが優勢となった。引けにかけては、イベント終了もあり、小動きの展開が続いた。
本日のトピックス
週明けの東京市場は、新規材料に乏しい中、先週末の雇用統計の結果を材料に底固い動きとなる可能性も考えられる。米国市場は、Labor Day(レイバーデー)で休場となることから、海外市場の動きは限定的となるだろう。
本日のトレードポイント
ドル/円は、日足ベースで一目均衡表の雲下限に差し掛かっており、上限ラインの105.20を上抜けて、2015年12月23日以降続いた雲の下側での動きが終了し、堅調な動きとなるのか注目したい。オシレーターのMACDでは、両線上向きとなり、先行するラインはゼロポイントを上抜けており、遅行するラインがゼロポイントを上抜ければ、上昇継続のシグナルとなる。また、一目均衡表では、方向性を示すとされる基準線は現行横ばいで、週明けに一段の下げとなるものの、その後は横ばいが続くが、6日以降は、前日の高値を上回れば、基準線は上向きとなり、このタイミングで雲上限を抜け易くなると考えられることから注目したい。