前営業日トピックス
日本市場が休場となり、市場参加者も少ないことから、アジア市場では限定的な動きが続いた。ただ、欧州主要株価が堅調な動きとなったことから、円が売られる動きとなった。そして、米国市場も祝日で一部市場が休場となり、経済指標の発表もなく新規材料に乏しい中、欧米の株価が堅調な動きとなったことや、原油価格が大幅上昇となったことを受けて、円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きが続いた。また、米国の年内利上げが意識されたこともドルの押し上げ要因となった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)東京市場が休場となり、前週末の米国市場の流れを引き継ぎ、アジア市場では小動きの展開が続いた。中国人民銀行は、人民元の対ドル基準値を1ドル=6.7008元と2010年9月以来の元安水準に設定した。オフショア市場では9ヵ月ぶりの元安水準をつけていた。
(2)欧州市場では、株価が堅調な動きとなったことが材料視され、小動きながら堅調な動きとなった。
(3)米国市場は、コロンブスデーの祝日で、一部市場が休場となっていることから、市場参加者も少なく序盤は限定的な動きとなった。ただ、欧米の株価や原油価格の上昇を背景に、円売りが優勢となった。そして、2回目の大統領候補の討論会後の世論調査でクリントン候補がリードしたこともドル買い要因となった。また、米金利先物市場では、12月の米国の利上げ確率が68.3%(先週末64.3%)まで上昇するなど、利上げ期待が高まっていることもドルの押し上げ要因となった。
本日のトピックス
休場明けの東京市場では、前日の海外市場の影響を受ける可能性が考えられ、株価の動きなどに注目したい。特に、米国の年内利上げ期待が高まっていることから、日米の金利差拡大が意識される場合には、円売り・ドル買いとなる可能性もあるだろう。米国市場では主要な経済指標の発表がないことから、やや限定的な動きも予想される。その中で、前日大きく上昇した原油価格や株価の動きが材料視される可能性が考えられることから、値動きには注目したい。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 1時間足
ドル/円は、1時間足で一目均衡表の雲を上抜けたものの、やや失速している。オシレーターのMACDでは、両線がクロス間近となっており、クロスするようだと、目先軟調な動きを示唆する形となることから注目したい。その場合の下値のポイントは、一目均衡表の雲上限ライン、下限ラインがポイントとなり、雲を下抜ける場合には、一段の下げとなる可能性も考えられる。一方、レジスタンスの103.78を上抜けるようなら、再び104円台をトライする可能性が考えられる。