前営業日トピックス
アジア市場では、日本が祝日で休場となったことから新規材料に乏しく、レンジ内でのもみ合いの展開が続いた。米国市場では、主要な米経済指標が市場予想を上回る結果となったことから、ドルは主要通貨に対して堅調な動きとなった。また、米国の利上げのペースが早まるとの見方も加わり、ドル買い・円売りが優勢となり、クロス円も堅調な動きとなった。ドル/円は、113円台手前まで上昇し、3月以来の高値を付ける動きとなった。ただ、その後はやや上値の重い動きが続いた。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日本が祝日で主要市場が休場となり、新規材料に乏しい中、ドル円・クロス円はレンジ内の動きが続いた。
(2)米国市場では、米耐久財受注やミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回る結果となったことや、米債券利回りが上昇したことを受けて、円売りが優勢となり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ドル/円は3月29日以来、豪ドル/円は4月28日以来の高値を付けた。
(3)高値圏では、上値の重い動きとなり、FOMCの議事録では12月の利上げ実施の意見があったものの、スラック(需給のたるみ)が残っていることが指摘され、ドルはやや上値が抑えられた。また、感謝祭を前にしたポジション調整の動きも加わり、ドル円・クロス円は上値の重い動きが続いた。
本日のトピックス
休場明けの東京市場では、新規材料に乏しく、ダウ平均株価の上昇などの影響を受けて、日経平均株価の上昇が期待されており、株価の動きを受けてどこまで為替市場が反応するのか注目したい。海外市場では、米国市場が感謝祭で休場となり、薄商いが予想されることから、限定的な動きが予想される。ただ、急な動きとなる場合には、比較的大きな動きとなる可能性もあることから注意も必要だろう。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 1時間足
ユーロ/ドルは、サポートを下抜けて一段の下げとなっている。一旦値を戻す動きとなっているが、ここからレジスタンスを上抜けて一目均衡表の雲を目指す動きとなるのか、サポートを下抜けて一段の下げとなるのか注目したい。上値は、レジスタンスの1.0566〜1.0569、一目基準線の1.0584がポイントと考えられる。一方、下値は1.0526がポイントとなり、ここを下抜ける場合には、一段の下げとなり、下値目標は計算値の1.0449が視野に入る。オシレーターのMACDでは、両線の乖離幅の縮小傾向が続いており、クロスとなる場合には、堅調な動きを示唆する形となる。