前営業日トピックス
東京市場では、日経平均株価が上昇して始まったものの、その後上げ幅を縮小する動きとなったことを受けてドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。ただ、週末で実需の動きも限定的で、新規材料にも乏しいことから、その後はレンジ内のもみ合いの展開が続いた。米国市場では、主要な経済指標の発表が予想を下回る結果となったものの、反応は限定的となった。その後は、米中の緊張が意識されたことや、利益確定の動きなどから、ドルは主要通貨に対して下落する動きとなった。ただ、引けにかけては値を戻す動きとなった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)日経平均株価が堅調な展開で始まったことを受けて、堅調な動きとなったが、その後上げ幅を縮小する動きとなったことから、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。
(2)イベント(FOMC)終了で週末でもあり、新規材料に乏しい中、118.00台から118.30台でのもみ合いの展開が続いた。また、欧州主要株価が軟調な動きとなったことから、ドル円・クロス円も軟調な動きとなった。
(3)M&Aの活発化に対する期待感から欧州株価が堅調な動きとなり、ドル円・クロス円も比較的堅調な動きも見られた。また、米経済指標が予想を下回る結果となったものの、反応は限定的となった。また、米債券利回りの上昇などを背景に、ドル/円は堅調な動きとなった。
(4)中国が南シナ海で米潜水無人機を接収、米国が中国に潜水無人機の返還を要請との報道を受けて、ドル売りとなったことや、利益確定を目的としたドル売りが優勢となり、ドルは主要通貨に対して下落する場面もあった。
本日のトピックス
東京市場では、日銀の金融策決定会合を控えているものの、政策の現状維持が予想されていることから、限定的な動きが予想される。ただ、日米の金利差拡大や、金融政策の違いが改めて意識される場合には、ドル買い・円売りとなる可能性も考えられる。そして、実需の動きも実質今週までと考えられることから、仲値公示近辺の動きには注目したい。米国市場では、主要な経済指標の発表もないが、ここまでのドルや株価の上昇に対する調整の動きとなる可能性もあることから、注意も必要だろう。
本日のトレードポイント
※出所:FX総合分析チャート 日足
ドル/円は、堅調な動きが続いているが、先週末は陰線引けとなったことで、ここからの動きに注目したい。ここまで小休止となり、その後再び上昇になるパターンが続いている。コマ足が続いた後の大陽線の出現は上昇継続のパターンである。そのため、ここから2本目、3本目のローソク足の足型に注目したい。また、直前の陽線の下値を抜ける場合には、流れが変わる可能性もあるので注目したい。