前営業日トピックス
東京市場では、下落して始まった日経平均株価がプラスに転換し、上げ幅を拡大する動きとなったことから、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、日本以外のアジアの主要市場が休場となったこともあり、上値の重い動きが続いた。その後は、日本株高や米金利上昇の流れを受けて、ドル/円が堅調な動きとなり、ストップロスを巻き込んで上昇が加速したことから、クロス円も堅調な動きとなった。
米国市場では、米経済指標がさえない結果となりドル売りが優勢となった。しかし、米債券利回りの上昇を受けて、ドル買いが優勢となった。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)中国、香港、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、タイなどがレーバーデー、英国はアーリーメイバンクホリデー、ドイツ、フランスなどがメーデーで休場。日本は大型連休に入り、新規材料に乏しい中、日経平均株価が下落して始まったものの、その後はプラスに転換し、上げ幅を拡大する動きとなったことを受けて、堅調な動きとなった。また、市場参加者が少ないものの、仲値近辺では輸入企業などからドル買い・円売りが出ており、ドル/円は堅調な動きとなった。
(2)ドル買い一巡後には、市場参加者が少ない中、日経平均株価が堅調な動きとなったことや、米金利上昇を受けてドル買い・円売りとなった。また、111.78円付近のストップロスを巻き込んでドル/円の上昇が加速し、クロス円も堅調な動きとなった。
(3)欧州の主要市場が休場であることから、やや上値の重い動きとなった。米国市場では、個人所得・支出や製造業関連の経済指標が予想を下回る結果となったことから、ドル売り円買いとなり、クロス円も軟調な動きとなった。
(4)ムニューシン米財務長官が、「超長期債が米国にとり非常に合理的」と発言したことから、米債券利回りが上昇となり、また株価が底固い動きとなったことも加わり、ドル円・クロス円は堅調な動きとなった。ただ、FOMCや米雇用統計の発表を控えて終盤には上値の重い動きが続いた。
本日のトピックス
東京市場では、連休を控えてやや小動きの展開が予想される。ただ、約1ヵ月ぶりに112円台乗せとなる場合には、一段の上昇となる可能性も考えられることから、大台乗せとなるのかどうかには注目したい。また、豪州中銀の政策金利発表が予定されており、マーケットでは過去最低の1.50%に据え置かれると予想されている。ただ、年内の利上げはないと見られている一方、利下げの可能性は夏場以降にやや意識されていることから、今後の金融政策のヒントとなる声明などには注目したい。そして、休場明けの欧州市場では、主要国の製造業関連の経済指標の発表が予定されていることから、結果には注目したい。また、フランス大統領選の決選投票や、英国総選挙の世論調査の結果にも変化があるのか注目したい。米国市場では、主要の経済指標の発表がなく、FOMCが始まることから、様子見ムードが強まる可能性も考えられる。