前営業日トピックス
東京市場では、仲値公示にかけて実需のドル買い・円売りフローが観測されたものの、クリスマス休暇を控えて海外勢の市場参加者が少なく、ドル円・クロス円は狭いレンジ内の動きとなった。一方、日経平均株価も上下57円幅と狭い動きとなった。
米国市場では、序盤に発表された米経済指標が冴えない結果となったことや、米5年債入札が旺盛だったことで米国債利回りが低下したことが影響し、ドル円・クロス円はやや上値の重い動きとなった。ただ、クリスマス休暇でドイツ市場が休場、米株式市場も短縮取引だったこともあり、ドル円・クロス円は全般的に狭いレンジ内の動きとなった。
米株式市場では、ダウ平均株価が序盤から上値の重い動きとなり、前日比48ドル安まで下落した。その後も小動きの展開が続き、36ドル安で終了して4営業日ぶり反落となった。一方、ハイテク株中心のナスダックは、序盤下落したものの7ポイント高で終了し、10営業日続伸で取引時間中、終値ベースの最高値を更新した。
米ドル/円
※出所:FX総合分析チャート10分足
(1)前日の海外市場の流れを受けて、ドル円・クロス円は小動き尾の展開となった。クリスマス休暇で海外の参加者が極端に少ない中、仲値公示にかけて実需のドル買いも観測され、109.45まで上昇する場面もあった。
(2)日経平均株価が上下57円幅と狭いレンジ内の動きとなり、薄商いの中ドル/円も上下8銭と非常に狭いレンジの動きとなった。
(3)米国市場では、序盤に発表された12月のリッチモンド連銀製造業指数が予想外のマイナスとなったことや、米5年債入札が旺盛だったことを背景に米国債利回りが低下したことが影響し、ドル円・クロス円は上値の重い動きとなった。ただ、ドイツ市場がクリスマス休暇だったことや、米株式市場が短縮取引だったこともあり、全般的に狭いレンジ内の動きとなった。なお、トランプ米大統領が「北朝鮮の動きに米国は対応する」、米中通商問題に関して「習主席といずれ署名式を開催する」と発言したものの、反応は限定的だった。
一方、商品市場では、クリスマス休暇や年末を控えたリスクヘッジの動きから、安全資産とされる金を買う動きが強まり、NY金は11月上旬以来の1トロイオンス=1500ドル台を回復して終了した。
本日のトピックス
本日は、欧米市場がクリスマス休暇で休場となり、日本市場も15時半までの短縮取引となる。そのため、昨日以上に限定的な動きとなる可能性が考えられる。