複数の報道機関によると、政府は数年後をメドに千円札、五千円札、一万円札の各紙幣(日銀券)を刷新する模様です。報道によれば新紙幣の図柄は、一万円札が渋沢栄一(日本の資本主義の父)、五千円札が津田梅子(津田塾大の創始者)、千円札が北里柴三郎(近代医学発展の功労者)が有力だそうです。新紙幣が発行されるとすれば、一万円札は1984年以来、千円札と五千円札は2004年以来のこととなります。
新紙幣への切り替えの目的は、偽造防止のため最新の技術を反映させるのが目的と思われますが、新元号の制定から直ぐに公表することで新しい時代の幕開け機運を高める狙いもありそうです。「新紙幣」の関連銘柄とみられる企業は以下の通り(カッコ内はコード番号)です。今後、株式市場で注目度が高まる可能性もありそうです。
なお、紙幣識別に関する分野では、ソフトウェアの更新で対応され、機器の置換がその分、限定的になるケースに注意が必要です。
日本金銭機械(6418)・・・紙幣識別機や硬貨計数機などの貨幣処理機械の大手
グローリー(6457)・・・紙幣・硬貨処理機械の大手、遊戯市場向けカード装置、自販機も製造
OKI(6703)・・・ATMで国内最大手
オムロン(6645)・・・日立(6501)とATMで合弁。駅の自販機も。
FTEC(6945)・・・ATM大手
ムサシ(7521)・・・貨幣処理機械の大手
マースグループホールディングス(6419)・・・パチンコ向け機器大手
ユビテック(6662) ・・・ATMの紙幣鑑別センサーを製造
浜松ホトニクス(6965)・・・紙幣識別センサー
高見沢サイバネティックス(6424)・・・駅の自動券売機、ATM向け硬貨・紙幣処理装置を製造
小森コーポレーション(6349) ・・・紙幣印刷用の印刷機を独占的に製造
澁澤倉庫(9304)・・・1万円札の図柄に渋沢栄一
三菱製紙(3864)・・・子会社の東邦特殊パルプが紙幣用原料パルプをほぼ独占的に納入
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