報道によると、4/10(水)に日米欧などの国際共同研究グループが、巨大ブラックホールの撮影に初めて成功したようです。世界の8つの電波望遠鏡を連動させ、巨大望遠鏡に見立てて観測したとされています。その成果は「ノーベル賞級」と称賛されています。
おとめ座M87銀河の中心にあると言われるこのブラックホールは、光の速度で行っても地球から5,500万年かかる距離に位置しており、観測するためには人間の300万倍の視力が必要とされ、高い技術力が要求されます。株式市場では、「ブラックホール関連銘柄」に関心が集まり、シグマ光機(7713)が物色されましたが、今回直接携わった企業は不明であり、関心が長続きしない可能性も大きそうです。
天体観測に貢献が期待される高い技術力に加え、「5G」と関連する銘柄もあり、個々の銘柄ごとに総合的な観点から投資判断することが必要になりそうです。また、決算発表シーズンが接近している折でもあり、業績動向にもご注意ください。ご参考までに、報道等をもとに、天体観測分野等で高い技術力などが評価されている銘柄は以下の通りです。
富士通(6702)・・・電波望遠鏡を支える制御システム。「5G」では基地局関連銘柄。決算発表を4/26(金)に予定。
三菱電(6503)・・・アンテナ製造技術を生かした大型電波望遠鏡を製造。決算発表を4/26(金)に予定。ロボット関連銘柄との評価も。
セック(3741)・・・天体望遠鏡制御システム。足元は「5G」関連として物色された後に利益確定売りが増加か。
オハラ(5218)・・・次世代大型望遠鏡にも使用される極低膨張ガラスを提供。足元はスマホ減速が逆風に。
シグマ光機(7713)・・・大型低温重力波望遠鏡「かぐら」計画に関係。4/11(木)にいったん物色された可能性。
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