9/29(水)に自民党総裁選の投開票が行われ、第27代総裁に岸田 文雄氏が選出されました。今後、岸田氏は10/4(月)に行われる臨時国会の首班指名を経て、第100代内閣総理大臣に就任する見通しです。なお、総選挙は遅くとも11/28(日)までに実施される予定です。
株式市場ではこれまで、自民党総裁選関連銘柄への物色が盛んに行われてきました。特に人気があったテーマは河野 太郎氏の脱炭素政策に関連した「再生エネルギー」や脱ハンコに象徴される「行政のデジタル化」に関連する銘柄でした。これらの銘柄は、岸田氏が新総裁になったことで、当面は人気が後退する可能性が大きいと考えられます。ただ、行政のデジタル化は地方と都市の格差是正を訴える岸田新総裁の政策にも含まれるため、動向に注目したいところです。
岸田新総裁は「新しい資本主義の構築」をめざす方針を示し、新型コロナウイルス対策への取り組みを強調した上で、年内に数十兆円規模の経済対策を打ち出す方針を表明しています。なお、現時点で岸田新総裁の政策に関連した銘柄が大きく注目された印象は乏しく、改めて物色が広がる可能性がありそうです。
以下に、SBI証券の投資情報レポートで取り上げた銘柄や各種報道などで紹介された関連銘柄を羅列しました。
■ITbookホールディングス(1447) ワクチンパスポートに必要なマイナンバーカードの普及促進など、自治体DXを支援。
■ケアネット(2150) 医師に医薬情報等を提供し、製薬企業の営業活動を支援。医療のデジタル化を促進。
■エス・エム・エス(2175) 介護・医療の人材紹介。看護師紹介ではトップシェア。医療難民ゼロに向け、医療機関の人材確保に貢献か。
■メドレー(4480) 医療機関、介護・保育施設と人材をネットでマッチング。医療機関の業務効率化を支援するクラウドシステムも展開。
■MRT(6034) インターネットを通じて、医師などの医療人材を紹介。
■クボタ(6326) 農業機械国内最大手。5Gを活用した「スマート農業」の担い手。
■ライトアップ(6580) 中小企業向け経営コンサルタント。
■レオクラン(7681) 医療機関をトータルでサポート。
■トプコン(7732) 測量検査装置や眼科医療機器に展開。スマート農業部門でクボタと共同研究契約。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。